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四人の女
【熟女/人妻 官能小説】

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四人の女-45


  北川頼子 三十二才

 久美は母からメールを貰った。内容は

「元気にしていますか、長い間顔を見ていないが元気ですか、夏休みを取って一度顔を見せに帰ってお出で。
 メールをしたのは、中部医院の頼子先生のことです。ご主人の先生がまえから噂のあった看護師の美濃さんを家に入れて頼子先生を離縁されたそうです。
 頼子先生は実家に戻ることなく上阪なさるという考えで、久美を頼っておられるようですから、そちらの住所と電話を教えましたお会いしたら色々と相談に乗ってあげてください」

 朝起きて、食事を済ませてパソコンを開いたら、メールが入っていた。頼子先生って、綺麗な人だったが、と考えていると携帯電話が鳴った。メールで母から頼まれた頼子先生からだった

「久美さん、頼子です。お久しぶりです」

「先生、今母からのメールを開いて読んだところでした。
もう大阪に来てお出でなのですか」

「夜行バスで、鳥取を発ちまして、梅田に着いたところです。早くに済みません。お邪魔したいのですが宜しいですか」

「いいですけれど、先生、電車が分かりますか」

 久美は大阪梅田からここまでの電車の乗り方を説明して、駅で待っていると話をした。 

 予想した時間に駅で待っていると、頼子が大きな鞄を引きずって改札に現れた。

「頼子先生、こっち」

「久美さん」

「お久しぶりです。母から聞きました大変でしたね」

「お世話になります」

「私の家は一寸歩かなければ成りませんが、此方です」

「高層ビルが沢山建ち並んで、本当に新しい街という感じですね・・・・・・鳥取では一寸想像が付きません」

「夜行バスは疲れるでしょう」

「最近のバスは車体が良くなって、結構眠れますよ」

「母も一回帰ってこいと言いますから、夜行バスを使ってみようかと思っています」

「何年になります、顔中殴られてうちへ来られてから」

「あの時はお世話になりました、四年になりますか」

「ここです、私のマンション、三階ですエレベーターが有りませんで、重たいでしょうが」


「広くて明るくて、好いマンションですね」

「先生お風呂に入りません、旅の疲れと汚れを流してそれからビールでも飲んでお話しいたしましょう」

「この部屋は空いていますからお使いになって」

「お部屋が幾つあるのですか」

「5LDKですので五部屋です、使っているのは二部屋だけです」

「お風呂は沸かしていただいたの、わざわざ」

「いいえ横着者ですから循環式にしまして、いつでも入れるようにしてありますの」

 頼子が風呂に入っている間に久美はあり合わせの物でビールのつまみを作る。

「先生、着替えをなさって下さいね、洗濯機に入れると自動ですから乾燥までしてくれますから」

 風呂から上がった頼子は着ていた物を全部洗濯に入れて回して、新しい服に着替えて久美子の前に姿を見せた。

「先生、奇麗、白衣の時とは見違える。元々奇麗だから当たり前か」

「久美さん。、相変わらずの言い方ですね」

「そうですか、少しはしとやかになったつもりですけれど」

「久美さんは此方に着て夜の仕事とお母さんは言っておられましたが」

「キャバクラのママをしています。従業員七十名の中クラスの店ですけれど」

「クラブとは又違うのですか」

「クラブは大体席に座るとそれだけでお金がかかりまして、飲み物や他の注文総てにお金がかかります。キャバクラは座る時間の長さでお金が決まり飲み物には一切お金は貰いません」

「はっきりした違いがあるんですね」

「キャバクラは会計が明瞭なので若い人の利用が多いですね。ただ女と遊ぶという」

「賑やかでしょうね」

「今晩一緒に来てみます」

「是非、お供させてください」

「先生も一晩店に出てみますか?」

「気が晴れるかも知れませんね」


 二人はキャバクラに向かった。道々頼子が久美に自分の生い立ちを話す。


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