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四人の女
【熟女/人妻 官能小説】

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四人の女-43

 祐介を送り出して控え室に戻る。

「どうだった、上手くできた?」

「瑠璃さん、なんとか・・・・気持が疲れる・・・・」

「手コキ?・・・・・此方の気持ちが収まらないわね」

「瑠璃さん、パンティ濡らして」

「パンティー脱がないで素股をしていたら、出しちゃったの・・・・・しょちゅうよ・・・・・イヤよね、相手ばかりが逝って、こっちの気持は置いたママ」

「私は、シャワーで濡れたので、お客さんをベッドに寝せておいて、ブラとパンティをとって、そのまま白衣を着てベッドに向かったので、ペニスを入れたかった」


「辛かったやろなー・・・・・・・次のお客さんが来るから用意をしておこう・・・・・・」



 瑠璃は今まで隠していた前職のことが房子の登場でバレそうになった。悪いことしたわけでもないのに瑠璃が隠すのは、美晴がレイプされての子供であることが公になることが恐ろしかったからである。

 美晴を身ごもったことを知るまでは、。瑠璃は将来ピアニストになると決めて、毎日ピアノレッスンを欠かさずに頑張ってきていた。

 高等学校も、音楽専科のある学校を選んで入学して、ピアニストへの道に乗ったかと胸を膨らませて少し家からは遠いところにある学校に通学していた。

 瑠璃は高校入学と同時に合唱部をクラブ活動として選んだ。クラブの部員は男女のメンバーがいるが、女性が七割、男子が三割という部員の構成であった。

 合唱部の部員は音楽専攻科以外の生徒も多く在部していた。その中の一人に西口という一年先輩の彫刻家を目指している男の子が入部してから瑠璃は好きで密かに思っていた。

 西口とは部活の時に二言三言言葉を交わしたことがあったが、それ以上の進展がないまま西口は家庭の事情から退学することになった。瑠璃が一年生の夏休み合唱部の最後の練習の日西口はみんなに挨拶をして、二学期からはその姿を消した。

 瑠璃は二学期に入って直ぐ、クラブ活動で遅くなって帰宅する途中、いつも通る公園の真ん中頃で痴漢に襲われた。十五才の初秋である。  

 通学の時間が長い遠くの高校であるから、二学期にはいると下校する時間が少し遅くなると家の近くで薄暗くなる。瑠璃は急に後ろから抱きかかえられて、口を塞がれた。

「声を出すと、殺す」

 背中に何か先の尖った物が押しつけられた感じがした。
恐怖で身体が引き締まった中で犯人の声が西口に似ていると感じ、背後から臭う犯人の体臭が西口の匂いだった。それを感じたとき瑠璃の恐怖が少し収まり、犯人が瑠璃を押し倒してパンティーを剥ぎ、固くなった肉棒を股間に差し込んでくるのを無理に拒まなかった。こんなことをしなくても私貴方が好きなのよ・・・・・・

 犯人が立ち去った後、ティッシュを出して股間に宛がうと出血していた。

 家族には黙っていたが、二ヶ月すると月の物がないことに気づいた、母に打ち明けて、子供は産むと決めた。

 両親は話し合って警察沙汰にはしなかった。

 二年生の七月初めに、瑠璃は女の子を出産した。美晴と名前を付けて、父親不明で出生届を出した。

 瑠璃はピアニストの道を諦めて医者になることを決めた。大阪の北摂に住んでいて近くに医学部のある大学がったので、そこを目標に勉学をした。
  良くできる子供であったから、合格をして六年間の学生生活、二年間の研修、二十六才で外科医として母校の付属病院で勤務した。

 一年半、両親が急逝した。多分流行の兆しを見せていたインフルエンザにかかったものだ、と瑠璃は医師であるのに気がつかなことを悔やんだ。当時忙しくて帰宅するのが稀であったから。

 瑠璃は医師の勤務の過酷さと賃金の安さから転職をしようと決めて、性的な交渉はあるということは重々認識はしていたが、美晴を生んだ過去のことがあるので風俗の世界へ入った。

 風俗の世界に入りセックスの魔力にとりつかれたのか、瑠璃にとって風俗の世界はまんざらでもなかった。


 瑠璃の美貌とリズミカルに動く指が、男性の気持をほぐし本能をかき立てる。入店まもなくからナンバーワンの地位に昇りそのままずっと持続している。 

 友寄房子が入店してきて、かって一緒に働いた看護師であるので、いづれ自分の過去がみんなに知れるか、時間の問題であったが、瑠璃はそれも仕方がないことだ、人がどう言うか、その時に考えればいいのだ気楽に考えることにした。


 房子は毎日張り切って入店をして、技術も上達して、指名客が次第に多くなった。

 房子の一番目の客であった奈喜良祐介は、その日以来店に来ることがなかった。房子は携帯電話に記録した彼の番号を押してみた。

「エステの房子です、その後どうされました。ご連絡下さい」

 電話に出て来ないので、メッセージを残しておいた。

「忙しくて、もう、くたくただよ、房子さん」

 メッセージを入れた二日後の最終の指名客として祐介は店に来て、言うなりベッドにぐったりと倒れ込んで横になった。

「大変ねー、今晩貴方でお仕舞いだから、送っていってあげる。身体を洗いなさいよ元気が出るよ」

 身体だけ洗うと、終了にして祐介を送っていった。瑠璃に訳を言って、今晩帰れないから、子供を宜しくと頼んでタクシーを拾って祐介のマンションに向かった。


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