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私が結婚しない理由(わけ)
【理想の恋愛 恋愛小説】

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私が結婚しない理由(わけ)-19

「もうッ〜!いつも一言多いんだけど、今日は許しま〜す(笑)。じゃ山口さん、行ってきます。」
微笑みながら山口に加奈子は手を振った。

 加奈子との待ち合わせ場所、泉津駅前ロータリーに渡井は居た。加奈子から電車に乗る時間を前日おおよそ聞いていたから、列車に遅延がない限り到着時間は見当がつく。でも少し早めに来て待っていた。
携帯電話などない時代、電車の到着時間などから落ち合う時間を調整し場所なども皆それぞれ前もって取り決めたものだ...。

駅前ロータリーで渡井に気づき手を振りながら近づく加奈子。顔はすこぶる嬉しそう。

「どう、この浴衣、私に似合あってる?お母ちゃんと先週日曜にわざわざ北松まで買いに行ったの。」
加奈子は渡井の前で軽く体を一周りさせ、浴衣姿の自分を披露した。



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