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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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略取3-3

 電話を切ったあとコンビニで買ってきた弁当を平らげ、風呂に入った。
 今はもうあのビデオは見ていない。田倉の姿を見たくないこともある。それよりも小心者の沼田は恵の母親の姿を見るのが後ろめたいのだ。
 布団の上にダッチワイフを横たえ、前後の穴にローションを塗り込んだ。石橋から資料をもらい、注文はOL風にした。体つきが沙也加に似ていたからだ。届いた実物を見て沼田は喝采をあげた。
 裸になった沼田は従順な人形にのしかかる。両脚を開かせてペニスを挿入する。
 ――ああ、いい……。
 この瞬間がたまらない。腫れ物でも扱うようにそっと抱きしめ、しっかりと納めきった。一番抱きたい女、沙也加のことを夢想しながらするマスターベーションは至福のひとときだ。
 洗うのが面倒なのでいつもはコンドームを使うのだが、今日は被せるのをやめた。
 ――やっぱり生がいい。ああ沙也加、いいぞ……。
 妄想を膨らませ、うねうねと腰を動かす。
 ――沙也加の生マ○コもこんな感じなのかな。
 丸々太った体で乗り続け、こんなに高価なものなのが壊れでもしたらまずいので、くるりと仰向けになる。人形に重みがあるので、この体位も実にいい。
 緩慢な動作で封書に手を伸ばす。岩井はおもしろいものといっていた。まさか、恵を組み敷いている写真でも入っているのだろうか。ダッチワイフの中でペニスが一段階いきり立つ。
 封を切って中のものを取り出す。厚紙にはさまれていたのは白黒写真。いや、白黒ではない、黒人と女が絡んでいるカラー写真だった。思わず室内を見渡した。
 女のプロポーションは相当なものだ。ビキニのあとがうっすら残っているのが扇情的だ。ソファーに座った黒人が女を後ろから抱いている。顔が見えないが女は日本人のようだ。六つ切りサイズなので迫力がある。
 黒い手が乳房を握りつぶしている。痛みからか女の上半身は反り返っている。顔が見えないので表情は分からない。胸の周りや腹、腕、太ももに縛られたようなあとが痛々しげに残っている。
 二枚目は局部のアップだった。墨色のペニスが女の胯間に突き刺さっている。椅子に座る黒人の上に女が向かい合って乗っている。胯間から見上げるアングルで撮影されている。昔よく見たビニ本のように。おのずと腰が動き快感が全身に広がる。黒人が尻をつかんで女の腰を持ち上げている。女の股間がツルツルであることがわかる。昨今、アダルトの世界では陰毛のない女は珍しくはない。
 黒い十指がビキニの跡のある柔肌に食い込んでいる。肛門が開き気味だった。刺激されたのだろうか、中心付近が充血している。たった今、指を抜いた直後のような気もする。凄まじい写真だが、こんな物はネットに氾濫しているし、風俗の世界にも美形でプロポーションのよい女はいくらでもいる。縛られたようなあとが痛々しい。
 黒人の睾丸はパンパンに膨らんでいた。突き刺さったペニスの周りは白濁した体液が付着している。どれだけピストンを繰り返すとこうなるのだろう。
 三枚目も同じ女。ベッドの上で、やはり黒人に組み伏せられている。結合部が見えるアングルで撮られていた。挿入されているペニスは半分くらい。全長はわからないが、そうであれば相当でかい。
 男が女の髪をかき上げている。のけぞったうなじに唇を押し当てている正常位だった。女の両足は宙に浮いている。
 初めて写真を目にした瞬間、実はそのことが脳裏をかすめた。あり得ないことなので脳細胞が勝手に除外していた。だが再びその考えに捕らわれる。もぞもぞと腰を動かしながら、しばし眺める。写真の女は下唇と顎しか映っていないが、やはり似ている。
 恐ろしいほど興奮している自分にわなないていた。たちまち鋭い快感が下半身に走った。


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