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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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陽子のお仕事-4

陽司も現当主の立場として、そろそろ自分の意見を鮮明に打ち出す時期に差し掛かってきていた。数年前なら、新たに生まれてくる子供に能力が授かる事を期待して、文句無しに陽子を後継として各務家を継がせる事が親族間の総意だった。しかし、星司が各務家に帰家した事により、一旦その声は下火になった。

各務家を継ぎたくない陽子にとって、法人設立は一つの逃げだった。そんな時の星司の帰家は、陽子にとっては幸いだった。

しかし、帰ってきた星司が精神的に不安定だとわかると、再び『陽子に家督を』の意見もチラホラと出だしてきた。

それを良しとしない陽子は、昔のような星司が復活する事を願った。実際には愛する星司を、何とか立ち直らせたい気持ちの方が強かった。

陽子は星司の心の闇を探った。と言っても原因は一つしかない。

星司の愛した悠子はもう帰って来ない。

「こうなったのも、全部あの女のせいよ。あの女に思い知らせるのよ」

陽子は星司の意識を、【復讐】に向けさせた。

凄く安直な考えだったが、寄り処を失っていた星司はそれにすがった。

過去の強い星司を知る陽子は、星司のその姿勢に多少のショックを受けたが、それ以上に、心を閉ざしていた星司に、興味をそそる事ができた喜びの方が勝っていた。

しかし、調べてみてわかった事だか、この時、復讐する相手の幸田美咲は姿を消していた。

それを知り、再び心を閉ざそうとする星司に、陽子は別な事に興味を持たそうと考えた。

「あの女はあたしが絶対に見つける。それまでは、あの女に復讐する予行演習として、同じ被害を持つ人達の復讐を、手助けしてあげましょうよ」

こうして【痴漢専用車両】が誕生したのだった。


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