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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈抜け殻〉-10

『もう“こんな事”は必要無いと思うけど……春奈ちゃんに念を押しとこうかしらねぇ?』

「お許し…お許し下さいッ…お許し下さい御主人様ぁ!!」


部下達は、タムルが命じるままに春奈の目の前まで運ぶと、俯いた顔の真下に架純の顔がくるように押さえつけた。
そしてタムルは冷酷な眼差しを向けたまま、架純の横にしゃがんで、再び乱暴に前髪を掴んだ。


『……大翔なんて奴は……もうこの世には居ないのよ……』

「ッ!!!」


狼狽えて藻掻いていた架純は、今の言葉で沈黙し、その抗いまでも止めた。
信じられないといった瞳はタムルを見つめたまま涙に潤み、唇にはブルブルと震えが起きた……架純の悲痛な表情を見れば、このタムルの言葉は初めて聞かされたものだと直ぐに知れた……。


『ねえ…?架純ちゃんて可愛いじゃない?だから皆が彼氏の大翔に嫉妬しちゃってぇ……ウフフ……「架純は俺達の物だ」って殺しちゃったのぉ……』

「……う…嘘だ……嘘だ……」


見る間に架純の顔は崩れ、子供のように泣きじゃくりはじめた。
いくら精神が壊れていても忘れなかった大翔の、残酷に過ぎる最後を伝えられ、その危うい均衡はバランスを失ったようだ。


「ひ、大翔とは昨日もメールしたのッ!新しい映画が出たから……い…一緒に観に行くって……」


今の架純が携帯電話を所有してる筈は無く、一日中タムルの性欲の捌け口として利用される毎日を送っていた。

妄想を口走り、架純は泣き喚いた……思い出の中の大翔と、頭の中でデートをしていた情景を叫び、タムルの言葉を必死に否定していた……。


『あれは私が送ったメールよ?全部、作り物の嘘なのよぉ!』

「わ、私は此処に居るのよ!?大翔ぉッ…早く私に会いに来てぇ!!」


タムルの言葉の真偽すら考える様子も無く、完全に架純は錯乱して叫び狂った。

その凄まじい金切り声に春奈は瞼を開け、眼下の架純の尋常ではない形相に視線を向けた。


『また一匹、虐められるようじゃなあ?じゃが春奈には怖い思いはさせんぞ?一生可愛がってやるからのう……』


視界を妨げぬよう、サロトは春奈の髪を掻き上げ、後頭部に纏めて握り締めた。鬼畜の側に寝返ったのなら、凌辱シーンを一緒に見るのも可笑しな事ではあるまい。
サロトと同化して苦しみから逃れるというのは、“そういう事”なのだから。



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