投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

THE 変人
【その他 その他小説】

THE 変人の最初へ THE 変人 62 THE 変人 64 THE 変人の最後へ

上司と部下-3

 今は仕事オンリーの幸代。早く一人前になりたい為に頑張っているつもりだ。恋愛は当然の事ながら結婚の事など全く考えてもいない。しかし幸代も年頃の女だ。全く考えないというより考えないようにしている…、それが正しい。
 海斗と仕事で同行しているが故に、当然一緒にいる時間が長い。良くも悪くも幸代が今、一番時間を共にする男性は海斗である。初めは言葉は悪いし釣りの話か風俗の話しかしない海斗をデリカシーのない男だと思い、正直嫌だった。しかし人を惹きつける何かに気付き、しかもさりげなく自分を守り、支えてくれている海斗に幸代は少しずつ上司以外の目で海斗を見てしまうようになっていた。あの口の悪さは自分の誠実ぶりを隠す為の照れ隠しなのではないかとさえ感じる今日この頃であった。
 「バーカ!全ては俺の株を上げる為にした事だよ。あの母ちゃんも俺を見直して、もしかしたらヤレちゃうかも知れないだろ?そしたら最高じゃん。アハハ!」
今回の件でもきっとそう言うのだろう。海斗は確実に自分を助けてくれた。その事は身に染みて感じている。しかしそう言われてしまうと素直な感謝が言えなくなってしまう。
 「ホント、面倒臭い人…。」
溜息をつきながら言った。
 安田を始め友達からも、『もしかしたら海斗と出来ちゃうかもね!』と良く言われる。
 「私、おじさんと付き合う気ないから!」
決まってそう答えて来た。今まで10歳も違う男と付き合うだなんて有り得ないと思っていた。特に学生の時は。しかし社会に出て10も20も年の違う男性と仕事を通じて接する機会が増え、その考え方が変わってきたように思っていた。恋愛を考えないようにしていた中、心を動かしてくれる人間に歳は関係ない…、そう思い初めていたのは間違いなく海斗の影響だ。幸代の中で海斗の存在が日増しに大きくなっているのであった。


THE 変人の最初へ THE 変人 62 THE 変人 64 THE 変人の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前