〈狂宴・後編〉-35
『……そうなの？貴女ってマゾなの？優愛が凌辱されてるのを見て「あんッ！優愛ちゃんがあんなコトされて可哀想ッ!!」って、オマ〇コ濡らしちゃったのぉ？』
「ぶッ…おぷぅッ!!がひゅッ!!」
この侮辱の言葉にも、堕落仕切った景子は否定を示さない。
されるがままに肉棒を口に受け、苦悶に身体を捩らせるだけだ。
元より、体力の尽きた景子には、吊られた身体を揺り動かし、抵抗する事すら不可能であったし、唯一動かせる頭部を押さえられてしまったなら、もはや肉人形と変わりはしないのだが。
『優愛を虐めて貴女が興奮するんなら、貴女もジャングルに連れていった方が良いかしら？……ウフッ…使い物にならなくなった牝の末路……とっても可哀想よぉ？』
文乃や麻里子が受けたであろう悲惨な結末を、どうやら告げるつもりのようだ。
それは即ち、優愛と瑠璃子の運命でもあり、もしかしたら自分達の未来でもあろう。
『庭の真ん中に杭を打ってねぇ、夜になったら縄で縛って蜂蜜を全身に塗るの……そしてライトで照らすとさぁ、色んな虫が……ソイツに群がるのよぉ！』
「!!!!」
これまでの凌辱が霞むような、まさに拷問と呼べる仕打ちの光景を、タムルは楽しそうに告げた……それを聞いた景子も、そして春奈も、意識を保てない程に動揺し、恐怖にうち震えた……。
『ウヒヒ…麻里子は、まだ家畜のままで飼われてるのかしら？虫塗れになって狂い死ぬより、そっちの方がマシよねぇ？』
もう…景子も春奈も思考回路は止まっていた……少しでも考えてしまえば、蛾や羽虫の襲撃に発狂した麻里子の姿が浮かび、そして、虫を全身に纏う人型となった優愛の姿までも、脳裏に現れてしまう……。
(……お……お姉…さん………)
今、目の前に居るのは景子なのか、それとも麻里子の幻影なのかすら、春奈には分からなくなっていた。
あの不潔で薄気味悪いオヤジに弄ばれている光景は、モニターの中の映像と何処が違うのかすら分からなくなってしまっていたのだ。
『さあ……ウッヒヒヒ……私をいっぱい感じるのよ〈お姉さん〉……アヒャヒャヒャッ!!』
鋼のように硬く反った肉棒が、無毛の幼器にズルリと潜り込むと、その吊られた“お姉さん”は素っ頓狂な声をあげ、突かれるがままに頭を振って悶えた。
もう何も無い。
春奈にも、そして景子にも、何も無い。
一欠片の希望も、感情も、些細な痛みすらも感じてはいなかった。