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秘密の四角関係
【調教 官能小説】

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秘密の四角関係(2)-3

 リビングでは有美と友香、早紀が楽しげに会話していた。三人のわだかまりはすっかりなくなったのだろう。
「そうだ!一緒にお風呂入ろ!」
「いいね!」
 早紀の提案に有美と友香は即OKした。
「こっちこっち」
 早紀は立ち上がるとドアを開けた。
「…勝手に入っていいのかな?」
「いいのいいの。ここは私の第二の家みたいなもんなんだから」
 早紀はニコッと笑うと、二人の手を引いた。

「騒がしくなったな」
 階下から、わいわいと有美たちのはしゃぎ声が聞こえて来た。
「風呂かな」
 悠也は時計を見た。
「美穂、30分経ったぞ」
「はぁ…すみません」
「でも確実に上手くなってるよ」
 悠也は立上がり、仁王立ちになった。
「イカせろ」
「はい…」
 美穂は両手で握ってもおさまりきらない肉棒を、根元まで咥え込んだ。

 有美が一足先に風呂から上がると、替えの下着と服が置いてあった。
 リビングでは美穂が雑誌を読んでいる。
「どうも」
「あら、お湯、どうだった?」
 上品な感じが漂う美穂に、有美は圧倒された。
「ちょうどよかったです」
「そう。よかった」
 美穂はティーカップの紅茶を口に運んだ。
 その雰囲気が妙に自分を不安にさせる
「あの…」
 有美が美穂に問い掛けた。
「あの…気を悪くしないでくださいね。美穂さんは、どうしてここにいるんですか?坂井君はいとこって言ってたので…」
 有美の顔は、何故か真剣だった。
「…、それはね、こっちの大学に通うのに居候させてもらってるからよ。その代わり、悠也君の世話係りみたいなのを頼まれちゃってね」
「そ、そうなんですか」
 有美の顔が自然に綻ぶ。
「あなた、悠也君が好きなのね」
「え?えぇー!!ち、違いますよ!!」
「ふぅ〜ん。すっごく気にしてるみたいだけど?」
「いやいやいや、そんなこと…」
 現時点では、有美にもわからなかったのだ。いろんな事が短時間に起こり、困惑しているだけかもしれないとも思っていた。
「悠也君はね、裏と表が激しいから気をつけてね」
「裏と表?」
「そう。どっちも本当の彼だから、それを受け止めるだけの器が必要になるわ」
「器…」
「私から言えるのはそれだけよ。頑張ってね」
「有美…」
 有美と美穂が話しているところに、友香と早紀が来た。
「有美、友香。私は今から悠也君のところに行くけど…どうする?」
 有美はチラリと美穂の方を見る。
 美穂は静かに頷いた。
「私、行く」
 有美が力強く言った。
「有美…」
 友香は視線を落とした。
「私も行く」
 二人は早紀の手を握った。
「そう。嬉しい」
 早紀は満面の笑顔を二人に見せた。
「こっちよ」
 早紀が階下へ進んで行く。
 有美と友香は大きく深呼吸をすると、現実離れした世界への一歩を踏み出した。


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