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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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47%-4

47%…。絆のお母さんから聞いた話だと、彼はその確率で手術に成功し、完治すると。

臓器が提供されれば治る、それは大好きな人に絶対治って欲しいと願う者の、都合の良い
解釈。隣でベットの近くで暗い顔で沈むオバサンも同じだったらしく。

昨夜の手術に深夜まで掛かった故、見守って結果を待ち続けたいものの、えも得ず帰宅した絆の両親。

今すぐ結果が知りたいのに、別の手術が入り、渋々待つしかない私と彼の両親と、そんな思いも何も知らずぐっすりと薬で眠る絆。

彼が助かると幸せな気分になっていたのに、今ではそれが嘘なのではと一気に気力を失い

完治する可能性何かが浮上し、それも47%って、生死に関わる大事な事なのに、極めて高いとは言えない確率、その結果さえもう病院に来てから一時間以上も待っている。

不安な思いで、今にも押しつぶされそうだ、神様…どうしてこんな事。

「おば…さん。」
「…何?。」

藁をも掴む思いで、おばさんにか細い声をあげる。

「治るよね?」
「!……。」

基本冷静なオバサン、根も葉もない気休めは言わない、するとオジサンが。

「息子を、彼を信じよう…。」
「オジサン…。」

確かに、それしかない…、こんなに胸がドキドキするなんて人生初めてかも知れない。

しかし、そんな不安もようやく解放される時が来た。私たちの気持ちを察して早歩きで、
部屋へ入ってくる担当医。

私たちは彼の姿を目にし、すぐさま立ち上がり、近寄り。

「先生!絆はっ!?息子は…、どうなったんですっ!」
「お母さん……。」
「成功、したんですよね?」

オバサンの必死の問いかけに、沈んだ表情を変えない担当医。

お願い、表情を変えて「無事、成功しました」って言ってっ!

未だ、表情一つ変えない彼、重たい空気が流れる中、ようやく閉だしていた口を開き。

「お母さん、お父さん…、落ち着いて聞いて下さい、彼…長谷川絆クンは……。」






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