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爛れる月面
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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4.月は自ら光らない-20

「うあっ……」
 紅美子は徹の唇に向かって、ドクッ、というはっきりとした感覚で雫が噴き出た。「わ、私が、出すの、ヤじゃない?」
「イヤじゃない。……もっと出していいよ、紅美子」
 徹にそう言われるともう我慢できなかった。紅美子は膝を緩めて完全に徹の顔の上に体をを下ろし、片手でスカートを捲り上げて、自ら体重をかけて揺らした。淫らな腰の動きだと思われても構わなかった。それでも、きっと徹は好きだと言ってくれる。そう確信できた紅美子は、クリトリスも入口も徹に擦られる快楽を求めて大胆に腰を揺すり、強く擦り付けていった。
「徹……、……、徹っ……、お願い、指……、指挿れて。キスしながら」
 徹がクリトリスに吸い付きながら、下着をズラして指を差し入れてくる。挿れられた瞬間、危うくソファから転げ落ちそうになって、股間の中心へ徹の鼻へ押し込めることで体を支えた。
「どうしよう……徹っ。すっごい気持ちいい……」
「うん……。いっぱい気持ちよくなって」徹の声が下腹部から体を伝って響く。「……このへん?」
 徹が前に紅美子に教えられたGスポットを指で圧してきて、
「……もっと、強くして。……いっぱいイジってっ!」
 紅美子は足元へ叫んだ。徹が紅美子の様子を伺いながら、徐々に指の動きを激しくしてくる。あまりに激しくなって不安を覚えた徹が、
「い、痛くない?」
 と問うた。
「大丈夫っ……! ね、徹……、イッちゃいそう。……また……、な、なんか出ちゃいそう……」
「いいよ、このまま出して」
「んっ、やっ……、かきまわしてっ!」
 徹が更に指のピッチを上げると、紅美子は大声を上げてスカートの中で潮をまき散らし、蜜壺が徹の指へ吸着して果てた。頭が朦朧として、その場に崩れ落ちて徹に受け止められる。胸の中に丸まって抱きかかえられた紅美子の髪に、徹の優しい手が触れる。徹が触れているのが自分の体の中に入っていた指だろうが、心地よさに変わりはなかった。
「……お願い、嫌いにならないで」
 紅美子は身を捩って徹の背に腕を回し、体に顔を埋めた。徹のセーターに飛んだ潮しぶきの湿り気を頬に感じる。それに自分の顔には、さっき浴びた精液がまだ付着している筈だ。だが徹は紅美子をしっかりと抱きとめ、自分の体に更に押し付けた。
「嫌いになんかならないって。何度も言ってるじゃん」
 と頭を撫でてくれる。
「うん……」
「なんで、そんなに不安なの?」
「……私ね」
 徹に撫でられていると、また涙が出てくる。「徹と会うと、エッチなことばっかり考えてるように思える。すぐにしたくなる。……電話で声聞いてても」
「そんなので不安なの?」
「だって。徹に『エロ女』だって軽蔑されたら死にそう。……私ばっかりサカってるみたいで、徹が実は心の中で引いてるって……」
「……俺の愛が足りないのかな?」
 徹が紅美子の両脇を持って自分の顔を同じ高さまで持ち上げてきた。徹の額や髪は紅美子がまき散らした潮でずぶ濡れになっていた。
「きっと足りない」
「じゃ、クミちゃんが、『もういい』って言うまでするよ」
「いいよ。……私が泣かなくなるまでして。……あと」
「ん?」
「エッチのときだけでもいいから、紅美子、って呼んで」
 お互いの顔に何が付着していても構わなかった。息苦しいほどに唇を吸い合う。
「やっぱり、最近クミちゃん、変わった」
 徹に言われて瞳を覗き込むと、慈愛の視線を一身に浴びた。「すごく俺を求めてくれるようになった。……おかしくなりそうなほど嬉しい」
「うん……、そうだね」
「いっぱい愛したい。栃木に帰る時間までずっと」
「どうぞ」
 紅美子は涙目で笑って、「徹専用のメイドさんですから」
「メイドさんだからじゃないよ。……クミちゃん……、紅美子だから、いっぱい愛したい」
 徹がソファに押し倒してきた。


 広いベッドに仰向けになって、長い足を大きく左右に開かされていた。正面から貫いている井上が、まっすぐ伸ばした紅美子の両腕を強く引っぱって、深く打突してくる度に悲鳴を上げていた。
(どうしよう……)
 言ったとおり、徹はラブホテルでたっぷりと紅美子を愛し、溶かされるような愛情で悦ばせてくれた。抱き合いながら眠り、翌朝は上野で手を繋いでショッピングをしたり、不忍池を歩いた。身を寄せていると紅美子はまた徹に愛してもらいたくなって、最寄りのラブホテルに入って、浅草へ向かうギリギリの時間まで徹に抱いてもらった。


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