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乙女☆大作戦
【女性向け 官能小説】

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「橋本さんに、なんて言おうか」

すっかり落ち着いて、終電もなくなった夜中に
ベッドの中で山崎が私にポツリといった。

「え?」

「お前、キスしたんだろ?これから何かあるって思ってたら・・・
橋本さんになんて言って謝るか」

「あ。それね」
「ああ。俺がちゃんと説明するから」
「え。なんて?」
「俺と井上美咲は結婚を前提に付き合いますから。土曜日のキスは間違いです。って」
「結婚を前提なんだ?」

山崎のセリフに嬉しさがこみ上げる。

「あ?もちろんそうだろうが?」
「だね」
「お前、何かニヤニヤしてるけど橋本さんどうにかしてからだぞ?」
「あ〜・・・それは平気」
「なんで?」
「バツゲームか実験ですか?って聞かれた・・・」

「ぷっ」
山崎が笑い出した。

「受付嬢も大したことねーな」
「関係ある?」

むっとして山崎に背を向けると
「俺たちの、大作戦は失敗だな?美咲?」
そんな風にいつまでも笑いをこらえながら
私を後ろから抱きしめてくる。

くそ。こいつ・・・

「作戦は失敗よ。その代わり、モテて嫌な男が手に入ったわ」
「嫌な男は余計だ」
「モテるは否定しないんだ?」
「実際モテるだろうが」
「モテる男って、こーゆーところが嫌!」

山崎は私の言葉に笑い出して、

「浮気はしない。約束する。美咲。お前だけ」

そんなことを真剣な声で言いながら首筋にキスをしたので
許してやろうかな。なんて思った。




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