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乙女☆大作戦
【女性向け 官能小説】

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「落ち着いた?」

泣いてこそいないけど、俺に抱きついている時に
ギュッと俺の背中のシャツを握り締めていたのだから
何かあったんだろう。

部屋に入れて、熱いコーヒーを入れたら
少し落ち着いたらしい。

「どうした?今日のデートで何かあったか?」

聞きたいような、聞きたくないようなそんな気持ちで
井上の返事を待った。

「エジプト展に行って。お昼を食べたの」
「うん」
「その後、計画通り動物園に行って」
「え。マジで行ったの?」

俺のその声に井上はキッと睨んだ。

「あ。ごめん。続けて」
「まぁ久しぶりに動物園に行って、楽しかったの」
「うん」
「橋本さんが久しぶりに楽しかったから
夕飯をおごるよって話になって」
「うん」

ここから先は聞きたくない・・・な。

「2人とも少しお酒を飲んだの」
「あぁ」

「でもさ。話しが続かなくて。
もう用意して行った話題は全部話しちゃって」
「なるほど」

「お店を出たところで、私、橋本さんにキスしたんだよね」




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