投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

衛星和誌 −Qカップ姉妹−の最初へ 衛星和誌 −Qカップ姉妹− 3 衛星和誌 −Qカップ姉妹− 5 衛星和誌 −Qカップ姉妹−の最後へ

あなたは調教士(3)-1

 だが、なんといっても彼女の外見上で特筆すべきは、そのあまりにも豊かな胸のふくらみだろう。
 いまは、どうやらジャニスさんともども拘束ブラをつけているようだが、それでも背丈の割にはほっそりと見える黒地に金刺繍の軍服の胸を素晴らしい形で盛り上げている、その隆起は圧倒的だ。
 この豊乳、巨乳、爆乳あふれる世界でさえ、他の女とは明らかに一線を画している。
 一メートル――一〇〇センチ――なんて、軽く超えているだろう。
 いわゆる乳房のカップも、ミドリのあれがNカップだとすると――拘束ブラは、どんなサイズでもほぼ同じ比率で小さく見せると聞いていた――少なくとも同程度以上のカップはあるだろう。
 上背の差の分、ミドリより胸郭もあるから、いくら締めつけているとしても、一一〇センチのラインも超えているのは間違いないように思える。魔乳、とはあれをさすのだろう。
 あんなのを見せられて、何も妄想するなというほうがおかしいというものだ。
 ――ルリア・ミアヘレナが軍服姿、それもミドリのようにラフに着こなしているのではなく、襟にいたるまできっちりと閉め、腰には剣まで提げているのに対し、ジャニスさんは、紺色の地味で古風なメイド服姿だった。
 元の世界でも、あなたはメイド喫茶でお目にかかりはしたが、やはり本物は全然違う。背で結んだ長い黒髪に、白いカチューシャ。長い睫毛の、しとやかで、そしてどこか家庭的な女性だ。
「そろそろ、始めようか」
 ルリアが言った。あなたの胸も、否応なく高鳴る。
「――お願いいたします。よろしく調教してください、ご主人さま」
 ジャニスさんも深々と頭を下げてくれた。多少芝居がかっていないわけではないが、悪い気はしない。
「ドリー、おまえは助手だ。調教士殿の言うことをなんでもよく聞いて、手伝うんだ」
 ルリアがミドリに命じると、ミドリも真面目な顔で頷く。
 「ドリー」――ルリアは、というよりここの人間はみな、彼女のことをそういう愛称で呼ぶ。「ミドリ」は、あなただけの言い方だ。
「あら、そうですわね。調教士――さま、でしたわね。失礼いたしました」
 ジャニスさんは、わざわざ頭まで下げてくれる。
 特に谷間などは見えない普通のメイド服姿だが、それゆえにいっそう、胸のところを大きく盛り上げているふたつの隆起の見事な揺れが、淫猥に見えていた。
「じゃあ‥‥始め‥‥ましょうか」
 ミドリがいろいろ準備を整えているのを横目に、あなたはおずおずと言った。
 ジャニスさんはクスッと笑って、
「もう‥‥いやですわ。もっと乱暴に扱ってください。襲いかかっていきなり脱がしてもいいですのよ。わたしはあなたのおもちゃなんですから、ごしゅ――調教士さま」
と、あなたの緊張をほぐしてくれようとする。
(まったく、いい人だ‥‥)
 あなたがしみじみしていると、
「――時間決めのね。調教時間を一秒でも過ぎたら、おもちゃでもなんでもないから」
と、ミドリの奴がわざわざ仕事の手を止めて横から口を出してきた。
 まったくあの女、いつか調教――ええい、そのうち、そのうちだ。
 ――ルリアは、そのミドリが持ってきた椅子に姿勢よく腰かけ、きらきら光る瞳で興味津々にこちらの様子を見ている。
(‥‥う、なんだかやりにくい)
 いや――だが、そうだ、悪いがミドリなんか、ほんのついでだ。あなたの最終目標はルリア、あそこで黒軍服の胸を、普通にしていてもこれでもかと大きく盛り上げている、あの魔乳なのだ。
「こっちはいつでもいいよ」
 追尾カメラの制御卓コンソールから、インカムをつけたミドリの奴が手で合図する。
 この追尾カメラというのは、多数の関節の白くて細いアームの先に、地球の基準で言えば超小型と言える動画撮影カメラと集音装置を備えた代物だ。これによって、あなたのこれからの調教の模様は、基本的にすべて収録される。
 より正確には、あなたによって調教される女体が、である。追尾カメラは多数があり、これも細い支柱によって、天井の各所からさがっている。センサーのようなものを備えているらしく、人が移動する際に邪魔にならないよう、素早く支柱が天井側に縮んだりアームが複雑な挙動を見せてよけたりする。
 さらに、制御といっても、一度狙ったポイントは、基本的に自動で追尾して撮影するようになっているらしく、コンソールは念のための確認用、および必要時のポイント切り替え用というもので、操作は簡単だということだった。テスト映像も見せてもらったが、地球上の高性能カメラと同等かそれ以上の画質で、動きも自然でかつ素早く、障害物を巧みに交わしてポイントを捉え続けていた。ブレもなく、ピントもばっちりだった。音のほうもクリアだった。
 縦が掌ほどの細長のボディにそれほどの高性能カメラを搭載し、二、三本束ねた太めのサインペンといった程度のアームでそれほどの挙動が可能なのは、あなたの知識でも、明らかに地球の技術をはるかに凌駕していた。
 追尾して撮影するポイントとは、例えば顔なり、おっぱいなり、股間なりで、おっぱいのほうは左右それぞれを狙うカメラ、両方の山を狙うカメラ、さらに調教士あなたの体で隠れるところをかわして追うカメラ‥‥等々、多数があった。これもテストで見たのだが、それらのカメラがお互いに絡み合わずに、キコキコという小さな音だけで素早く対象を追う様はそれだけで何かの芸術のようで、壮観だった。
 ちなみに、そのときはルリアが着衣のままモデルを務めたのだが、立ち姿のときは、あるカメラはおっぱいを煽りで、あるカメラはそのおっぱいを真横から、別のカメラはお尻を煽りで‥‥と迫っていたのが、彼女が座って脚を開いた姿勢をとると、まるで機械仕掛けの白い触手のように、すかさず局所を二基が狙いに行き、顔を追う一基とは別の一基が巧みに胸元を狙いに行く様は、それだけでなんだかいやらしかった。


衛星和誌 −Qカップ姉妹−の最初へ 衛星和誌 −Qカップ姉妹− 3 衛星和誌 −Qカップ姉妹− 5 衛星和誌 −Qカップ姉妹−の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前