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きもち〜俺の想い〜
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きもち〜俺の想い〜-1

「…別れよう」
俺は、電話越しに付き合って一年たつ彼女、‘長瀬あき’に言った…。
「…潤、やだよ。今まで一年うまくやってきたじゃん…」
「すっごい悩んだんだ…自分の気持ちがわからなくなって…それで、もう、あきのことが好きじゃないって気付いたんだ…」

しばらく沈黙が続いた… そりゃそうだろうな、昨日まで仲良く遊んだりしてたんだから

「やだよ…約束したじゃん。ずっと一緒にいるって…」

俺はその言葉に小さく「ごめん」ということしかできなかった…



あれから一ヶ月…そう、俺達が別れて一ヶ月がたった。時というのははやいもので、何事もなかったの如く過ぎていく。

まるで付き合っていたのが嘘かのように…




別れてからも、時々連絡はとっていた。これがあきとの約束だった。
「別れてもいい…だけど、これから先、友達として付き合っていって…」

俺は今まで、付き合ってきた人とは連絡をしないタイプであったが、彼女がそういうならばと、連絡を取り合った。
そして、今日も電話がなる


「潤はさぁー別れてからも、冷たいこと言うんだねぇー。もうちょっと優しい言葉かけられないかなぁ?」

「無理だって。これがおれだもん」

「うわぁーひど過ぎ!彼女できないぞ!」

「大きなお世話!」


なんてくだらない会話ばかりしていた。付き合っていたころは、電話だと喧嘩ばかりであまり電話しなかったけど別れてからはうまくいく。お互いに肩の荷が降りたのかな?

ちょくちょく連絡を取っているためか、付き合っていたころを思い出してしまう…

あの頃は楽しかったなぁ…もう戻ることのない日々を俺は思い返していた…


ここ一週間、彼女からの連絡がない。別に対したことじゃないはずなのに、気になってしまう…ただの友達なんだから、気にすることないのに…

一日に何度も、携帯を見てしまう…なんでかな…

あきのことが好きなのか?いやそんなわけない…オレから別れを告げたんだから…じゃあ、何なんだ。この胸の思いは…




連絡をしなくなって一ヶ月がたった…あきは今何してるんだろう…気になってしまう…ずっと考えてる。


やっと気付いた…俺はあきが好きなんだと。いや、好きってレベルじゃない。俺にはあきが必要なんだ。もう、好きって言葉じゃ計れないくらいに。今の俺はあき無しでは生きていけない…
別れてから気付くなんて馬鹿だよな。でも、別れたことには後悔しない。それによって気付いたんだから…この気持ちに…
あきに連絡しよう…そしてこの気持ちを伝えるんだ…

俺はゆっくりと電話の発信ボタンを押した…


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