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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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友達以上、恋人未満。-2

「東堂、お前織原と水族館へ行ったんだってな?」
「まぁ…な。」

翌朝の教室で、友人に昨日の事を訪ねられ。

「いいなぁー、織原、胸デケーしそこそこ可愛いし。」
「何だよそれ…。」

話が違う方向へ行っているような…。

「やっぱ定番だよな、水族館でのデートって。」
「おいおいっ!デートって!」
「うん?だって昨日誘ったんだろ?俺と行かないかって…。」
「それは…。」

否定は出来ない、確かに織原サンを誘った、彼女と一緒に居たいから、それに…。

「彼女、織原杏を宜しくお願いしますっ!」

あの夜、絆に突然公園へ呼び出され、彼女を頼む!…と深々と頭を下げられた日を思い返す…。

許可は貰った、彼にそう言われるまで人妻に手を出しては行けない、というブレーキは消え失せ、堂々と彼女に接近する事が出来た。

それなのに、晴れ晴れとしないこの気持ち。

昨日の彼女…。あれをデートと表現するのはいささか無理がある。

表面上では、笑っていて、はたから見たらデート、あのスタッフがカップルだの口にするのも解らなくもない。

ダガ、俺にリードされるだけで、自分の意志を何一つ表現しない彼女、服装もそこらのコンビニへ向かうようなお洒落けもないラフな格好。これじゃ俺が一方的に振り回してるだけだ…。

「楽しんでる?」っていえば「もっちろんよっ!」と笑顔で返し、彼女が好きで、彼女の笑顔に翻弄される俺は、これ以上追及する事も出来ず。

彼女を頼む!って言われ引き受け俺。

彼女を託し、今頃病院でホッと胸を撫で下ろしてる絆。

実は絆は生きていた、何て事実も知らず、彼は死に、生涯笑顔で天国の彼を想い続ける彼女……。

何だか織原サンと絆に振り回され巻き込まれているようで、何だか不愉快だ。

二人に苛立ちを覚えた俺は、少々強引な手段に出ようと目論む。






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