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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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妄想する由香里-3

由香里はその日の興奮が忘れられなくなってしまった。痴漢される事を求めて幾度も満員電車に乗ったが、そうそう都合よく痴漢に巡り合う事はなかった。胸や尻を撫でられる事は有ったが、その程度では却って悶々としてしまった。

堪え切れなくなった淫乱な女体は、刺激を求めてネットの中に情報を求め始めた。

主に検索した内容は『痴漢体験談』。痴漢をされた女の告白を読みながら、自慰行為に耽る日々が続いた。『痴漢に遭いやすい場所』を検索して実際にその電車に乗った事もあった。しかし、中々満足はできなかった。

『痴漢されたい人』を覗いた時に、『ヨーコ』という女の存在を知った。ヨーコはそのサイトでは人気者だった。痴漢体験談を明るく綴るヨーコの書き込みを読んだ由香里は、ヨーコに連絡を取りたくて直ぐにアクセスを試みた。

幾度かのやり取りを経て、由香里の熱意が通じてヨーコと会う事が叶った。

指定された場所は郊外に向かう駅の構内、階段から降りて3両目の車両の停車位置だった。しかし周りを見回してもヨーコらしき姿は見えなかった。それどころか、広いホーム自体にも乗客の姿が無かった。由香里はヨーコにからかわれたと思って落ち込んだ。

自分の浅はかさに肩を落とした由香里は、家に帰ろうとホームの階段に足を向けた。すると突然、その階段から、わらわらと男が沸き出てきた。

やがてその男達は、一定の間隔を開けて由香里を遠巻きに囲んだ。

(なんなの…)

驚いた由香里がキョロキョロと自分を囲む男達を見たが、その者達の視線は一様に線路側に注がれていて、決して由香里を見る事は無かった。

男達に統一感は無い。サラリーマン風の男や作業員風の男、学生の様な若い男もいたが、一言も言葉を発しない男達に、由香里は少し不気味さを覚えた。

そんな由香里の前に、ホームに入ってきた電車がゆっくりと止まった。電車に乗るためか、由香里を囲む男達がグッと近寄ってきた。

「ひっ…」

息を飲む由香里。その由香里の前の扉が間を置かず開いた。

由香里が扉の中に逃げ場を求めて視線を移すと、その扉の向こうに超ミニのスカートを穿いたキャリアウーマン風の女が立っていた。その女が由香里の姿を見てにこやかに言った。

「【痴漢専用車両】へようこそ。あたしがヨーコです。一緒に楽しみましょうね」

この日を境に、ウジウジと思い悩む気の弱い由香里は居なくなった。




【痴漢専用車両】のゲストになった事で由香里の性格は劇的に変わった。もう卑猥な妄想をして落ち込む事は無く、反対に卑猥な事を前向きに考えるようになった。それを顕著に現したのは、自身の陰毛を処理した事でも伺えた。毛の無い割れ目に興奮を覚え、この頃から生理の時以外は下着を穿かなくなった。

由香里の最近のお気に入りの妄想は『補修授業』と命名した妄想だ。放課後、1人の生徒を教室に残し、陰毛の無い割れ目をチラつかせて、その生徒とセックスをするという内容で、普段からクールな木村という生徒を好んで妄想の対象にしていた。

昨日の妄想はその発展型で、木村のダンディーな父親を教室に呼び出し、経験豊かな大人の立場から意見を貰い、今後の『補修授業』の事を相談しながら、最後には教室でセックスをするという内容だった。

今日の予定は、その木村とダンディーな父親を交えて3Pの乱交にまで発展させるはずだった。しかし、優子の『特別』車両に触発され、一味違った妄想へと由香里を導いた。

そこは視聴覚教室だった。暗幕を施した真っ暗な視聴覚室の中は、何が起こるのかわからない生徒達でざわついていた。

そんな中で、由香里の凛とした声が視聴覚室に響いた。

「では保健体育の『特別』授業を始めます」

授業内容を知らされていない生徒達のざわめきが一層大きくなった。それもそのはず由香里の担当教科は保健体育に関係の無い英語だったからだ。


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