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乙女☆大作戦
【女性向け 官能小説】

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「井上。今日、同期で飲み会やるけど。来る?」

受付で座っていると、同期の山崎が話しかけてきた。
社外打ち合わせの帰りらしい。

この男は、同期の中でもずば抜けて顔がいい。
そして仕事が出来る。
私たちの同期で経営管理部に配属されたのはコイツだけだ。

「山崎さん。仕事中ですので、受付でプライベートな会話は控えていただきたいのですが」
「ごめん。でも俺が幹事だから人数把握したいんだよね」

そう言う山崎にそっと耳元で
「永田君来る?」
と聞けば
「なに?永田狙い?」
と山崎が顔をしかめた。

「ううん。永田君、経理だから。橋本さんの情報貰おうと思って」
「橋本さん?」
「そう」
「あの、橋本さん?」
「なぁに?」
「いや・・・まぁ永田来るよ。じゃぁ井上は参加ね」

山崎の言いたいことの想像はつく。

あの、出世しない橋本さん?

って意味だ。
私は軽くため息をついた後に
絶対に今日の飲み会で、永田君に橋本さんの情報をもらおうと決心した。

「井上さんって経営管理の山崎さんと同期でしたっけ?」
受付の隣に座っている村松さんに聞かれた。
「そうよ」
「かっこいいですよね」
見た目はね・・・・
「紹介しようか?」
「え!それはいいです」

やっぱりね。山崎は顔はいいけど
後輩の女子も紹介して欲しい男、ではないんだな。

そんな風に納得して午後を過ごした。



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