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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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『特別』車両、再び-4

「もう、変態陽子!星司さんの前でやめてよね!」

「けほっ、けほっ、殺す気!」

陽子が咳をしながら優子を睨んだ。

「わざとらしい咳はやめろ。そんなに強く締めてないでしょ」

「けほん、それにしても結構甚振られたのね」

陽子は気にせず咳をすると、改めて優子の胸の赤くなった部分を優しく撫でた。優子の乳首を見ている内に、陽子の中に新たな怒りが沸々と沸いてきた。

「ホント酷い!痛々しいおっぱいを見ていたら段々腹が立ってきた!優子ちゃんをこんな目に遭わせた奴は絶対に許せない!マジで骨の1本でも折ってやらないと気が済まないわ」

「折ったよ。1人は両腕2本とも、もう1人は指10本全部」

星司が面白くもなさそうに答えた。

「え、そうなの。でもそれだけじゃ足らないわ。2度とこんな事ができないように措置を取らないと」

「それもやった。S組の準構成員の2人はタコ部屋行きだ。残りの2人も被害女性の賠償金をS組に払わすようにしたから、生涯S組に飼い殺しになるだろう」

「えっ…」

陽子は自分の思ったより重い措置を取った星司に驚いた。幾ら優子の為とは言え、今回のレイプは未遂に終わったのだ。なのにこれは下手したら4人の体は外国でバラバラにされて、臓器という商品で売られるかもしれない措置だ。まあ、その辺の最悪の事が起きないように、星司がコントロールするはずだが、それにしても重かった。陽子の驚きを察した星司は、陽子が疑問を口に出すのを制した。

「訳は後で話す」

元気に見えても優子の心は傷ついている。その優子に今は余計な情報を入れたくはなかった。

星司の真剣な目を見た陽子は、ある兆候が出だしている事を双子ならではの直感で感じた。星司を刺激するような疑問を陽子は口に出す事はできなかった。

「それよりも優子ちゃんを少し休ませないと。優子ちゃん、私は上の様子を見てくるから少し眠りなさい。陽子はしばらく車の外に出た方がいい。陽子が居ると優子ちゃんのテンションが上がるからな」

それは陽子も同じだった。優子と一緒に居れば何故か陽子のテンションは上がる傾向にある。実はそれは星司も同じだった。

「だからと言ってあまり車から離れたらダメだ。何かあっても大丈夫なように直ぐそばで見守る事」

「はい」

珍しく陽子は素直に返事をした。

優子が眠りやすいように、後部座席をフラットな状態にしてから、2人の姉弟は車内から出た。疲れの溜まった優子はあっという間に睡魔に襲われ、1分も掛らずに深い眠りに落ちた。

次に優子が目覚めたのは、車が移動している最中だった。

移動中の車内は、運転席に手島、助手席に星司が座り、後部座席の右に陽子、真ん中に由香里、そして左のシートをフラットに倒して優子が眠っていた。

優子は実際に30分程しか眠っていなかったが、短時間の深い眠りが若い肉体をすっかり回復させていた。星司と陽子の登場そのものが、癒し効果となっていたので、精神的なダメージも無かった。

「ここ、どこですか?」

優子は横に座る由香里に声を掛けた。

「今、陽子さんのマンションに向かってるところよ」

「えっ?」

優子は驚いた。門限が厳しいので早く帰らないといけないからだ。

「家に帰らないと…」

「大丈夫よ、優子ちゃんが攫われた時に、今日はあたしのところに泊まりますって電話を入れといたから」

由香里の前から体を乗り出した陽子が答えた。


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