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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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断ち切って…-1

暗闇に包まれつつ、満月の光がとても眩い外。しかしカラオケルームでは、そんな寂しささえも感じさせず、室温は高く、クラスメート達の歓喜とルームライトが、私を元気づけてくれる。

「どうっ、織原サン…。楽しんでる!?。」

曲待ちの私に笑い顔を見せてくる一人の男子『東堂真雄(とうどうまお)』。二年生に挙がって早2ヶ月、私は気さくな彼と出会った。

「名前は東堂真雄、女の子っぽいネームだけど立派な男です、皆ヨロシクねぇーん♪」  と、周りに投げキッスを送り、彼を知るクラスメートは笑いながらもヤジを飛ばし。
 身長は若干低めで体格も太ってなく痩せてもなくマッチョな訳でもない普通な子。ただ
常にブレザーボタンを外し、その下にいつも着ているドクロマークが印象的の黒色Tシャツが何とも印象的だ。

廊下で衝突した時、床に散らばった物を拾い上げた時、一枚のCDケースを目にし。

「このCD…、私も持ってる!」
「ふぇ?君も?いやぁー奇遇だねぇー。」

それから「確か東堂君、だっけ?」その後に「あのユニークな自己紹介をした」と付け足し、彼も「織原サン、だよね。」続けて「やたらデカイ声とハイテンションで自己紹介した…」と付け加え。

別にお互い目立ちたかった訳ではなかったのだけれど、お互いクラスじゃそこそこ有名な存在となってしまったそうで。特に彼は休み時間大概は女子に囲まれていて、人の気持ちが理解出来るのか女心を良く理解していて一部の女子からは『オトメンのマー君』と慕われていて…。そうなれば無論男子達は黙っていなく一部の男子からは『キザドクロ』と非難されつつも、彼自身男子とも普通に付き合いはあるそうで。

私もまたそんなノリが素敵な彼と居ると楽しく、笑いが耐えない。

「勿論よ!おっ次私の番ね!ウシッさぁいくべっ!」

クラス一同が悩み苦しんだ小テストを終え、今後の採点に不安の声を挙げる者や、年寄りみたいに腕のストレッチをする者を目にした彼が「よーし!それじゃーカラオケでお疲れ様会に参加したい者はこの指止ーまれっ!」と、叫びその言葉通り周りのクラスメートが
ゾクゾクと彼の元へ歩みより。

私は喉を殺すように、歌って歌って歌いまくった…。

そう…。

あの心優しい絵画少年の存在をかき消すかのように。



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