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秘密の四角関係
【調教 官能小説】

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秘密の四角関係-4

 二人ともさっきの光景を思い描きながら、淫らな蜜を溢れさせている。
 そんな行為を中断させたのは、再び廊下を響いて来た足音だった。
 二人は急いで着衣を整えて、先程の様に身を隠した。
 そして、教室のドアが開いた。
「何を忘れたんですか?」
 そう問うたのは、早紀の声だった。
 しばらくの沈黙のあと、悠也の声が早紀に問い返した。
「早紀…もしさっきの一部始終を誰かに見られていたらどうする?」
「え?!そんな!誰か見たんですか?!」
「断言はできないけど…」
 悠也は掃除用具の棚のちょうど正面にある机の、黒板クリーナーの陰からデジタルカメラを取り出した。
「そこにほうきが二本あるだろ?バケツは棚の上にある。こんなことは今までになかった。そうだろ?」
 彼はデジカメを確認しながら続けた。
「それを見た時思ったんだ。『誰かいるんじゃないか』ってね。それでデジカメを動画撮影モードにして置いといたわけ」
 有美と友香は寒気を感じていた。大人数の前に立つ時のように、体がガタガタ震えている。
「誰も入ってなかったら、単なる考え過ぎで済む。だが…」
「誰か…写っていた…?」
 早紀は怯えたように悠也を見た。
「あぁ。お前のよく知ってる奴らがな」
「奴……ら?」
「田原と中村さ」
「えぇ!!」
 早紀は驚きの余り大声を出し、思わず両手で口を押さえた。
「まだ入ってるんだろ?出て来たらどうだ」
 悠也の目線は掃除用具の棚に向けられていた。
 この棚を開けられるのも時間の問題だ。
 有美は意を決して棚を開け放った。
 しかし、何を言っていいかわからい。
「何やってんだ?」
「………」
 悠也に訊かれるも、有美は何も答えられない。
「ま、推測するのは簡単だけどな」
 悠也は口許を歪めた。目線が鋭くなり、睨まれたら金縛りに合う様なそんな感じだ。さらに、サディスティックなオーラを醸し出している。
「取り敢えず、俺のウチに来い」
「…は?」
 有美と友香、早紀までもが悠也の意外な言葉に声をそろえて発した。
「来ざるを得ないだろ?」
 悠也はデジカメをかざした。
 有美と友香は、広いリビングの大きなソファに座っている。
 悠也は二人の向かい側にどっしりと腰を下ろした。
 早紀は悠也の隣りに座っている。
 キッチンには私服の女が一人いて、お茶を入れていた。
 キッチンとリビングとは同じ空間にあった。
「さて…」
 悠也は身を乗り出した。
「なんであそこにいたんだ?」
 有美と友香の口は閉じたままだ。
「俺の推測だが…」
 悠也は立ち上がると、本棚をガサガサとあさりだした。
 有美、友香、早紀は互いを直視できなかった。
 そんな微妙な空気な中、お茶を入れていた女が机にアイスミルクティーを並べて行く。
「これだ」
 悠也は例の『素人投稿セン』と記された本だった。
 それをパラパラとめくり、有美と友香の前に差し出した。
「悪いけど、デジカメとテレビを繋ぐコードを取って来てくれ」
「はい」
 お茶を入れていた女は、悠也の指示を受けリビングを出ていった。
 悠也は本に目を戻し、雑誌の一部分を指した。
「これを見たんだろ?」
 それは白いトートバッグが写っているものだった。
「まぁ、ご察しの通り俺が仁だ」
 悠也はコップを手にして、一口飲んだ。
「問題は…」
 再び悠也の目線が鋭くなる。
「問題はお前らがこれをどこで見たかだ」
 有美と友香はまるで取り調べを受けているような感じだった。


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