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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈狂宴・中編〉-5

『美味しそうな“お肉ちゃん”見ちゃおっかなぁ?』


タムルがブラジャーを摘まみ、少しだけ持ち上げて胸肉の尖端を覗き込むと、優愛は声を荒げて頭を振り、この憎らしいオヤジを叩き、蹴飛ばしてやろうと手足を振り乱す。

……腕は肘がバタバタと羽ばたくだけで、足は鉄パイプに沿って僅かに上下するのみ……タムルの拘束は、無言のうちに優愛の決意までも嘲笑う……。



(ち、ちくしょうッ!!優愛が…優愛があッ!!)



……優愛はあの事件以来、同級生の男子にも目も合わせられず、手さえも握れず、不意に話し掛けられただけでも悲鳴をあげてしまう程に、心は傷付いていた。
それが理由で男子には苛められ、更に男嫌いに拍車が掛かった。
辛すぎる中学生活が終り、逃げ道を求めるように女子高に入学し、そこで優愛は奈和に出会えた……。


まだ傷は癒えてはいなかった。


さっきの奈和への凌辱シーンに、男に対する恐怖心は蘇ってしまっていただろうし、その哀しい怒りを滲ませた表情と態度は、奈和を救えなかった強烈な悔しさと、この状況から逃げ出せない絶望に対する自棄っぱちな感情の爆発としか姉には見えなかった。

姉に初めて見せた激情の表情は、この危機的状況を打破しようという決意の表れではなく、所詮は追い詰められて困窮した、弱者の虚勢だとしか思えず、その必死の抵抗すら徒労に終わるという事も、自らの経験によって姉は知ってしまっている……。



『あ…ああ……優愛ちゃんの“先っちょ”見えちゃうッ!オッパイが全部見えちゃうよぉッ!』

(い、嫌あッ!!貴方なんかに見せないんだからぁ!!)


ガシャガシャと拘束台は軋むも、優愛の体位に変化は見られない……タムルは扇ぐようにブラジャーを動かしてイヤラしく笑うと、懸命な優愛の思いを逆撫でるように、右胸を支えていたブラジャーのカップを、クルリとひっくり返してしまった……。


(も…元に戻し……ッ!!)


背後からヌッと現れたタムルの顔は驚きを作ったままで固まり、曝け出されてしまった胸肉の尖端を凝視すると、やがて口元を曲げて笑みを浮かべ、優愛の顔を横目で見た。
それはやはり、優愛の憤怒をせせら笑い、悔しさに満たされたまま弄んでやろうという魂胆が見えるものだった。


『……フフ…ちょっと色が濃いけど、充分に美味しそうよぉ?お姉さんのより……ス・テ・キ!』

「!!!」


タムルは目を細めると、またも唇を尖らせてタコのようにし、チュッと唇を鳴らした。
どうすれば女性が気味悪く感じるのか、それを分かった上でやっているようだ。






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