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LADY GUN
【推理 推理小説】

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女刑事 上原若菜-3

 棒立ちになり立ち竦む若菜を俊介が抱きしめた。強く、強く。
 「あっ…」
胸がキュンとした。自分の体を折りそうなぐらいに逞しく感じる腕に若菜の中の女が幸せを感じた。
 「うんと言え。うんと言えばいいんだ。」
 「ヤダ…、脅迫…??」
 「ああ、そうだ。」
若菜の顔に笑みが浮かぶ。
 「私なんかで、いいの…?」
俊介の温もりに余計な事が頭から消えていく。自分の本当の気持ちが素直に言えそうだ。
 「誰よりも好きで、誰よりも愛してる。」
 「先輩、より…?」
若菜は意地悪な質問をした。
 「…うん。」
若干歯切れが悪くなった俊介がおかしかった。
 「嘘つき…。でも先輩と同じくらいに愛してくれてるなら、いいよ?」
 「ハハハ…」
俊介の背中に回された若菜の手に力が入る。
 「いい奥さんになるよう、頑張る…。お母さんのように強くて大きな母になれるよう努力する。私をお嫁さんにしてください…。」
 「若菜…!」
2人は見つめ合い唇を重ねた。
 その瞬間、いきなりクラッカーが鳴り響く。紙テープがあちこちから飛び紙吹雪が舞い上がる。そして大きな歓声が上がった。
 「おめでめとう!!」
 「おめでとっす!!」
 「ヒューヒュー!!」
閑散としていた門の廻りにたくさんの人だかりができていた。
 「えっ?えっ?」
唖然とする若菜。瞳には中央署のみんな、宮下杏奈、いなぎ市の南山渚、矢沢、亮子、中島探偵事務所の工藤…、大勢の顔が映る。
 「あなたは…?」
1人だけ見慣れない女性がいた。しかし知らない顔ではなかった。 
 「初めまして、美山静香です。」
美山静香とは湯島武史が初めてレイプした刑事である。九州の方で静かに暮らしていると聞いていたが、突然の事に驚く若菜。
 「あなたは立派。私がなりたかった刑事そのもの…、いえ、それ以上。本当に誇りに思う。上原さん、ありがとう。」
 「い、いえ…」
これ以上なく嬉しい言葉だった。


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