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LADY GUN
【推理 推理小説】

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さよなら大好きな人…-4

 翌々日、前触れもなく石山が現れた。困り果てたような顔をしながら若菜に言った。
 「おまえなっ、オナニーぐらい我慢できんのか!?所長から相談あったぞ?」
対応に困った所長が石山に相談したようだ。しかし若菜は引かない。
 「園児にはお昼寝の時間があるじゃないですか!?なら年頃の女にはオナニーの時間ぐらいあってもいいじゃないですか!」
 「お前…、論点がずれてるぞ!?」
 「ずれてません!何とかしてください!!」
 「何とかしろと言われてもなぁ…」
もはや止められそうもない。石山は逆に所長に相談するしかないと思った。たがそんな若菜を見て少し安心した。
 「お前、なんか表情が人間らしくなったな!」
今まではどこかに影を感じたが、今目の前にいる若菜は包み隠さずに感情が出せているように見えた。
 「私はもともと人間ですから!!」
 「分かった分かった!」
オナニー出来ずに相当フラストレーションが黙っているみたいだ。相当怖い。石山は所長の元を訪れた。
 「何とかなりませんかねぇ…。」
女性の所長で少し話ずらい。
 「まぁ、年頃の子ですからね…。何か考えましょう。」
 「すみません、トラブルメーカーで。」
所長は苦笑いしながら言った。
 「でもね、トラブルメーカーってワケでもないんですよ。」
 「えっ…?」
 「上原さんが来てみんなと心を開かせるようになり、変化が起きたんです。それまで刑務所に入った事でふてくされたり、塞ぎ込んだり、どこかひねくれながら生活していた受刑者達が、最近ではとてもいい表情をするようになったんです。そりゃあここは罪を悔い改める場所ですから明るさなど求めてはいけないのかも知れませんが、同時に社会復帰に向けた訓練の場所でもあるんです。罪を悔い改めるのと明るくなるなというのは別物です。悲しいときには泣き、苦しいときには苦しむ、楽しいときには思い切り笑う…、それが大切なんです。上原さんが来ていい雰囲気になりました。彼女はこの刑務所に輪をもたらしてくれました。悲しみを、喜びを共有物する事をみんなが思い出したのでしょう。私は上原さんがここに来てくれて大変嬉しく思ってたりするんです。不謹慎ですが、ね。」
所長は嬉しそうに言った。
 「あいつは人間のどん底を知ってます。たいていの苦しみは味わってきたでしょう。だから人の苦しみが分かるんです。あいつは本来愛くるしい女の子です。誰からも可愛がられる性格です。あいつもここでそれを取り戻そうともしているのでしょう。」
 「そうですか。じゃあせめて要望を聞いてあげなきゃいけませんね。」
所長は笑った。
 その日の夜、受刑者に所長自らが姿を現して伝えた。
 「今夜からある部屋を一つ用意します。就寝時間の前30分、解放します。その時間は自由に使って下さい。ただし時間や順番は各自で話し合い決めて下さい。」
若菜は目をウルウルさせる。
 「やった…!オナタイムにオナ部屋…!」
あからさまな若菜に爆笑する受刑者達。ようやく勝ち取った権利に若菜は喜んだ。
 しかしその部屋を使うのは実際若菜だけだった。他の受刑者はトイレに行った時に済ませたり、うまくやっているのだ。あからさまにオナニーするのは若菜だけだった。
 「どうしてみんなオナニーしないんだろ…。」
若菜は不思議に思いながら毎晩オナ部屋でオナタイムを満喫したのであった。


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