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LOVE AFFAIR
【アイドル/芸能人 官能小説】

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10.知らずに上がった舞台-10

「……こんな可愛い子の開脚ポーズ見れるんかぁ? つーか、コイツの出し方、異常だろ。病気なんじゃね?」
「ウチの店で相手した女の話じゃ、ガマン汁も本汁もとんでもない量出すらしいぜ。……あ、でも、最後に来た時は、寸止めばっかさせて、結局イカなかったんだと」
「ブタ野郎のキモ性癖の話なんかどうでもいいぜ。このカワイイ子のオマンコ開脚早く見せろやって感じだよな」
 と竜二は唇の周りを舐めながらモニタに見入っている。
「つーか、やっぱこの子、イヤイヤやってる気がしねぇ?」
 竜二ほどに下衆心丸出しではないが、健介もやはりあまりの女の美しさに少なからず興奮していた。だが健介の興味を引くのは美貌もさることながら、この女と村本との関係性だった。
「ビッチなんじゃん? こういう攻め方してくれないと、感じません、的な……」
 するとモニタから、
「ほらぁ、悠花ちゃん、自分で脚開いて見せてみてよぉ」
 と、村本の粘着質な声が聞こえてきた。
「何つった? ……はる、……?」
 高性能マイクとはいえ声を完全に拾うことはできないから、竜二も健介も聞き取ることができなかった。
「……あっ。……瀬尾悠花!!」
 二人の背後で声がした。管理人の女が、やっとわかった、といった表情でモニタを見ている。
「あ? 何だババァ、せの……、なんだって?」
「瀬尾悠花、です……。最近、有名な」
「なんだそりゃ、何者だよ」
 竜二も健介もグラビアアイドルの世界にさほどの興味はなかったし、テレビも普段それほど多く観てはいなかった。
「たぶん、ですが、モデル出身で、最近写真集か出してすごく人気が出てるって……。こ、こういうことしてるときの顔ですので、すぐに分かりませんでしたが……」
「あー、……この前、アレ、出てなかった?」
 健介はたまたま見た、22時台の人気トークバラエティの名を出した。
「はい、そうです。ええ、出てました」
「……へえ、芸能人かよ。どおりで激カワなわけじゃん。……おっ」
 管理人の女へ振り返るのをやめ、視線をモニタに戻すと、悠花が恨みがましい眼で村本を見上げて何かを発するところだった。
「イヤよっ……、そんなの。できないっ!」
「くくっ……、じゃ、カウパー、そのお顔に飛ばしてあげよっかぁ? 瀬尾悠花ちゃんの大事な大事なお顔を、思いっきり俺のガマン汁で汚してあげるぅ……」
「やっ、ちょっと、待ってっ!」
 村本の口からも、管理人の女の見立てを決定付けるフルネームが聞こえてきた。
「マジモンの芸能人の子の生エッチを中継中ってことみたいだな」
「エッチなんてカワイイもんじゃねえぜ。変態プレイだろ、これ」
「確かにな……」
 と会話していると、村本が握った男茎の先端を、上半身の方へ向けようとしているのを慌てて留めて、
「わ、わかった、から……。それだけはやめてっ」
 と、話題の人気タレントが、淫らな行為を承服する言葉が聞こえてきた。
「……きっと、口ではこんなこと言ってるけど、完全濡れてんだろうなぁ……。パンツもめちゃ濡らしてたみたいだしよぉ。このビッチ女」
 竜二は脚を組んで、カウチの背もたれに両手を広げて、いざ鑑賞、という姿勢をとっていたが、健介がテーブルの上に投げ置いていた機材を引き寄せて、
「ばっかやろっ。録画だ、録画」
 と慌てて録画ボタンを押すと、画面の右上隅に『REC』と表示される。
 悠花は顔面が燃えそうなほど紅潮させ、そしてまた胸が痛いほど鼓動が高鳴っていた。二度、三度、内ももをこすり合わせると、ピッタリと閉じたまま片足のパンプスをソファの縁にまで上げる。片膝を立てただけで、無数の村本の体液の飛沫を散らされたタイトミニは、悠花の脚の付け根のデルタのギリギリまで捲れ上がる。
(……こんなっ)
 悠花は正面の壁から録画カメラが狙っているなど知る由もない。しかし虚空に向かって脚を開くその行為に、最大の恥辱と、そして拭い去れない妖しい下腹の騒めきを感じていた。もう片方の膝も立てて両足のパンプスの踵をソファの縁にかける。浅めに腰掛けているために、かなりの腹筋力を要したが、それ以上にスカートの中は恥辱の悦美に震え始めていた。自ら脚を開く……。男に導き入れられたアパートで両手に繋がれたまま脚を開いた。だが、改めて男の荒い吐息と、男茎を扱く湿音を聞かされながら、そのイヤラしさに満ちた視線の中で自分から脚を開くとなると躊躇しないわけにはいかなかった。脳をおかしくさせるほどの恥辱感とは裏腹に、膝を曲げて閉じて辛うじてミニの裾と美脚の陰に隠れている性感の中心は、むしろそんな恥ずべき行為への期待で崩れ潤ってきているのだ。


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