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LADY GUN
【推理 推理小説】

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運命の銃弾-5

 お互いの打撃で身体全体中に痛みが走っている中。銃弾による痛みも同化していく。もつれ合いからまず田口が立ち上がった。続いて若菜が立ち上がる。それぞれがそれぞれの銃を床から拾い上げ睨み合う。
 「まさか俺をここまで追い込む奴が警察にいるとはな…!」
 「認めてくれて嬉しいわ…。」
揉み合いでブラジャーがずれて左胸が露出していた。しかしもはや田口にはそれを揶揄する余裕などなかった。それは若菜も同じだた。例え性器が露出していても気にしなかったはずだ。もはやこれは真剣な殺し合いににった証拠でもあった。
 陰で見つめる杏奈は怖くて体が動かなかった。史上最悪の凶暴犯に悠然と立ち向かう若菜に杏奈は尊敬すら感じる。同時に自分が情けなく感じた。
 「皆川静香もお前ぐらい強ければ良かっにな?彼氏を人質にされたぐらいで何もできなくなったもんな?拳銃をオマンコに入れられてションベン漏らしてな!捕まえるべき俺にセックスされて中に出されて。彼氏の目の前で。ククク!女として最悪の人生を送らなきゃならなかったんたからな!」
 「先輩は弱くなんてなかった。私なんかより全然強かった。人の為に自分を犠牲に出来る人ほど強い者はいない。あなたや私みたいに自分の事しか考えない人間こそ弱い人間て言うのよ。」
 「けっ、いっちょ前に!昔から強い者こそが頂点に立つんだ!簡単に犯されレイプされてしまうような女には一生頂点に立つ事はできない!女は男の遊び道具として神が創造した物に過ぎない。弱肉強食の世界で女は男に食われ続ける運命なんだよ!」
 「幼稚な思想ね。神にでもなったつもり?あなた小さい頃、女の子に虐められてたそうね?」
田口がピクッと反応する。
 「何だと…?」
 「大した神ね。レイプ神と呼ばれたあなたの師匠も小さい頃、女の子に虐められていたそうじゃない?何?神の間では小さな頃女の子に虐められなきゃならないっていう決まりでもあるの?それとも趣味?」
 「この野郎!」
 「本当は怖いんじゃないの?女が。小さな頃、虐められていた時の女の子の目を思い出すと震えるんじゃないの?顔を思い出すと恐怖で心臓がドキドキするんじゃないの?だから力で女をねじ伏せ絶対服従状態にしなきゃ落ち着かないのよねぇ?優しく可愛がってあげましょうか?坊や…。」
 「お、俺を馬鹿にするなっ!!」
田口は取り乱し激昂しながら引き金を引く。銃弾が若菜の左肩横を通過して壁に穴を開けた。
 「ほら、落ち着いて?オネーサンが優しくしてあげるから…。」
若菜は田口に挑発的な態度を見せ付けた。 
 物陰で見ている杏奈はそんな若菜に焦る。
 (な、何を挑発してるの…!?)
構えもせずに田口に対峙する若菜が信じられなかった。


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