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変容
【教師 官能小説】

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馴致-9

“いい具合に馴染んできたな。それじゃ、本格的に堕ちてもらおうか。”

 痛みを与えないようにするのと同時に、尻穴を犯されている感覚をよりはっきりと味あわせるために、4,5秒かけてジワジワと陰茎を挿入し、一気に引き抜くという行為を20分近く続けていた男は、アナルの最奥に挿入したまま恵の身体を引き起こした。
 上半身が反り、膝立ちになった恵。腰に置かれていた男の手がゆるゆると上に這い上がってくる。

「…!!」

 胸を攻められる危険を察知し、恵はうろたえた。
 前回のセックスであられもない姿を晒したきっかけが胸を愛撫された事だったのを思い出した為だ。

“だめ!我慢しなきゃ!!”

 反射的にそう思いはするものの、それがいかに難しいかは身をもって知っている。感じてしまうのは仕方ないとしても、せめて今回は「イク」などと叫ばないよう歯を食いしばっていようと恵は心に誓った。

 男はそんな恵の葛藤を完全に見透かしていた。

“いい心がけだ。そうやって抵抗してもらわないとお前を選んだ意味がないからな。”

 男にとって恵の抵抗は果実の殻ようなものであった。それが硬く厚いほど、割って食べる果肉の味はたまらないものになってゆく。快楽に負け、プライドの殻が割れた後に見せる恵の痴態は甘くとろける、極上の甘露だった。


“それじゃあ、お前の味を更に良くするために、予定外だがひとつゲームをしてみるか。”
 
 男は薄く笑うと、前に回した手で恵の顎を掴み。背後の自分の方に向けて顔を捻らせた。

「お前にチャンスをやろう。」

 鼻同士が触れる寸前の距離から声をかける。恵のケツ穴にはチンポが突っ込まれたままだ。

「これからお前のケツの穴に3回出す。その間、お前が一度もイかずに耐えれたら……その場で解放してやる。」

 キスされると思ったのだろう。目を閉じ歯を食いしばっていた恵は、その言葉を聞き目を見開いた。

 それは耳を疑う程の破格の条件だった。

「本当に!?」

 思わず聞き返す恵。
 それが何の根拠も無いものだと分かってはいても、聞かずにはいられない程の衝撃だった。
 
「ああ。本当だ。」

 恵が欲しがっている言葉を男は躊躇わず口にした。間近に見えるその目は全く笑っていない。

「ただし…」

 やはりと言うべきか。男の言葉には続きがあった。

「お前がイッたら、その回数だけ解放までのカウントを増やす。どうだ?やってみるか?」

 尻の穴を貫かれている事も忘れ、恵は必死に考えた。

 男の提案した条件はこれ以上ない程魅力的だ。
 現在のカウントは20。浣腸を含めても21回。単純に考えても解放までには今までの4倍の回数と日数が必要だ。それが、今からの3回分我慢するだけで終了する。例え失敗しても数回伸びるだけで、倍になったりはしない。

 恵の心は既に結論を出していたが、それでも中身を出来るだけ慎重に精査していく。
 男は黙って恵の決断を待っていた。

 男がこんな提案をする意味。それ自体は分からないが、「我慢できないだろう」と思われていることは間違いない。だからこそ最高の賞品を提示した。どうせ「無理」に決まっているから。
 確かに、セックスの時は無理だった。有り得ない程の気持ちよさに、我を忘れてよがり狂った。だけど、今回はお尻だ。本来は生殖器官などではなく、排泄の為にあるものだ。男のテクニックに気持ちよさを感じはしても、あれ程のものにはならないのではないか…。
 それに、感じてしまっても、いや、万が一イッてしまったとしても、それを隠す事は出来るのではにだろうか。男が射精するのとは違って、派手に「イク!」などと叫びさえしなければ、イッたかどうかは分からないはずだ。
 もともと、私はセックスの時に声を上げたりはしなかった。夫とのセックスで喘ぎはしても、「いい」とか「イク」なんて言葉を演技以外で口にした事はほとんど無い。

“大丈夫。絶対隠し通してみせる。いや、お尻でなんてイッたりしない!”

 僅かな時間で懸命に成功の可能性を計る恵だが、男にしてみればそれ自体が滑稽なだけだった。

 恵は分からなかったが、何故こんな提案がなされたかという事こそ真剣に考えるべきだったのだ。

“ふふ…我慢しようとすればする程、『快』を意識してしまう事をお前は前回体験しただろうにな。”

 男は当初、今回のアナルセックスで恵をイかせる事は難しいと考えていた。それは、恵の推測通り、初めての経験で性感が開発されていない事が原因だが、このゲームによって、恵は僅かな快感でもそれに耐えようと意識する事になり、その行為が結果的に恵を絶頂に導く事になるだろう。

 そう、男の提案は恵がアナルでイクためになされたものだったが、そうとは知らずに、恵は我慢しようとする意志…快感に対する感受性を自らより強固で大きなものにしていった。

 男は恵の決意が固まった頃合いを見て声をかけた。

「どうだ?やってみるか?」

 無言で頷く恵。

「じゃあ、ケツの穴を締めろ。それがゲーム開始の合図だ。」

 恵は意識を集中して男の陰茎が突き刺さったままの自らの肛門を締めた。

 
 この瞬間、人妻音楽教師のアナルセックスによる陥落は確定した。


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