投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

LADY GUN
【推理 推理小説】

LADY  GUNの最初へ LADY  GUN 403 LADY  GUN 405 LADY  GUNの最後へ

聖戦の場所へ…-7

 サイトの経営者はすぐに事実を白状した。田口に妻を拉致され脅しを受けていたという事だった。録画したものをライブ中継として流すよう強要されたとの事であった。警察はすぐさまサイトを閉鎖した。
 「しかしもう歯止めは利かないな…。3人の映像や画像はもはや日本中、いや世界中に広まってしまった。田口の事件も世界中に知れ渡る事になるだろう。クソっ!」
大胆卑劣な田口ににが湯を飲まされた気分だった。
 「もし上原がいなくならなかったら俺はこのトリックに気づかなかっただろうな。クソッ!どこまで優秀なんだ、上原は!優秀過ぎる…。優秀過ぎるから…逆に危険だ。田口をと言うより…上原を守らなくては…。」
若菜が単独行動に出た事により、石山は若菜がよからぬ事を考えている可能性を感じた。若菜の変化を感じ始めたのは湯島武史一家が殺害された後からだった。その後渡辺麻耶、高田一家と殺人事件が続いたが、今までなら徹底的に調べ上げて犯人特定に寝る暇を惜しんで尽力してもおかしくはなかった。しかし今回はどこか人任せで通常勤務時間が過ぎると帰る日もあった。出張続きからくる疲労だと思っていたが、もしかして退勤してから何か独自に動いていたのかも知れないと今では思う。早く帰り自宅で休養する若菜よりも、疲れを惜しんで動き回る若菜の方がピンとくるし、大事な局面を迎えた今、若菜が大人しく休養する方がおかしい。休養するどころか自分の知らないところでギアを入れたのではないかと思った石山は、一連の殺人事件について若菜後が絡んでいるのではないかと言う疑惑も浮かんでいた。
 「一体何を考えているんだ、上原!」
石山は若菜が心配で仕方ない。静香が亡くなってから今に至るまでの若菜の苦しみを誰よりも一番近くで見てきたからだ。もしかして自分の娘よりも…。
 「上原が動いたという事は、田口の居場所を確信したという事だろう。ヤバイな、決着は近い!うかうかしてられないぞ!どこだ!?上原はどこに行こうとしているんだ!!」
事態が最終局面を迎えようとしている事はいち早く石山が気付いたのであった。
 何度も何度も薫子の動画を見直す。しかし全く田口の居場所に繋がるヒントは見当たらなかった。
 「上原はなぜ田口の居場所が分かったんだ!?」
そこへ警視庁本部から石山に連絡が入った。
 「な、何ですって!?宮下杏奈さんが行方不明!?」
高梨愛理を追っていたという杏奈の失踪の連絡に衝撃が走る。高梨愛理は田口に一番繋がりが深い女だ。田口の手にかかった可能性が高いと感じた。その時、石山の頭に電気が走った。
 「これは…、いわば最終決戦と言ってもおかしくはない。田口は次は婦人警官を狙うと言った。それが宮下さんなら…。田口は上原を皆川と同じ目にあわせようとしている。田口がその場所として選びそうな所は…。アソコしかないじゃないか!!」
石山は分かった。若菜が目指した場所が。石山は中山を始め全署員に通達する。
 「田口は白山の山小屋だ!そこにいる!白山だ!あの山小屋だ!急げ!上原はそこに向かったはずだ!とにかく急ぐんだ!」
各署員や刑事の耳をおかしくしてしまうような声で石山は叫んだのであった。

 その頃、若菜は白山に最寄りのインターチェンジを降りようとしていたのであった。
 


LADY  GUNの最初へ LADY  GUN 403 LADY  GUN 405 LADY  GUNの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前