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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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菫、走る-7

あれから一週間後、すっかり落ち着きを取り戻し、元の友人へと戻った菫。
 
この日も何時もと変わらずフォーティーワンで、冷たい三色のアイスをペロペロナメナメ
していた。

「それでぇ、例のバスケボーイとはその後どうなったの?」
「うん、実はね…」

その後、彼から手紙が届いたようで、内容は以下の通り。

菫へ

そっちは元気でやっているか、こっちは色々と忙しいけど何とかやってけてる。

と、手紙何て書いた事が無いようでぎこちなく、引っ越した青森での出来事や菫の様子
 などを延々と書き続け、そして。

お前、駅で俺に言ったよな?大好きだって…

正直驚いたよ、お前があんなに血相を変えて、あぁいう事言う何て…

人も大勢いて恥ずかしいかったぞ、全く。

それで、あの時の電車に乗って言えなかったけど、手紙に代わって言う。


           俺もお前が大好きだぁっ!!


手紙には離ればなれになってしまい大切な人を想う我が友人のしょっぱい涙の粒があった

「菫…」
「ありがとう、杏、本当に…」

安らかな瞳で私を見つめる友人。

「私も、ホッとしたよ。まぁ最後に背中を押してくれたのは絆なんだけどね」

絆に、後悔しちゃいけないと助言を頂き、その台詞をそっくりそのまま菫に告げ、彼女も
それにハッとするように立ち上がった次第で。

「へぇー、彼がねぇー。そういや彼とは今どうなってるのよ♪」
「菫…」

これで本当に何時も通りだ。私は彼が今、絵画コンクールへ出向いている事を話。何で
 一緒に着いて行ってあげないか問われると、彼が、僕の事は良いから彼女に着いていて
あげて、って言ってくれて。
 それに完全に言葉を失う菫。

「ホント、優しいんだね」
「まっ、小心者で時々変な所にスイッチが入るのがタマに傷ですが…。」

和やかな空気、くぅーこの抹茶アイスいけるぜ♪

「良いよ杏、彼の元に行ってあげてっ!」
「菫…、うん、解った!」

友人も本当に元気を取り戻したようなので、私はお言葉に甘えてケータイを取り出し
 今行くよ、電話をする事に。

すると、掛ける前に電話が鳴った。

「おっ♪彼からか?杏、君も来てくれよ、君が居ないと僕…ぼく。」

ノリノリに、ニヤケ顔を近づける菫。私もそう思い、画面に目をやるもそこに表示された
名前は予想外の人物の名で、私は笑みを消す。

「加藤、君?」
「え?加藤君って確かは長谷川君の美術部後輩の…」

ホント、何なんだろう、そりゃー美術部マネージャー見たいな事をしてる私は、彼だけ
 ではなく伊藤サンに顧問の先生などの関係者の番号を控えさせて貰っているが。

「お、織原サンっ!そ、その!大事な話があります!今夜僕と二人っきりでぇ♪」
「ちょっと黙ってて…」

はぁ、このまま一生落ち込ましたろか…
 私は兎に角、ボタンをプッシュする、そして。

「もしもし、加藤君?どうしたの、今コンクールの最中じゃー」
「そのコンクールの最中に倒れたんですっ!」

えっ?

倒れた…誰が。

電話越しに耳にする加藤君の慌てた声、尋常じゃない、まさか…。
 ふいに、何度か激しく息切れをする彼を頭に浮かべ、加藤君が恐れていた事を断言する


「先輩が……、倒れた…突然。」


次回、13話へ続く。


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