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LOVE AFFAIR
【アイドル/芸能人 官能小説】

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9.綻び-11

「ああっ……、悠花ちゃんっ……、悠花ちゃんっ……!」
 虚ろな声を漏らしながら、唇をだらしなく開き、膝を進めて長い脚の間に体を入れてくる。
「んっ……、だから、名前……、口に出さないで……」
 村本の熱く湿った吐息を内ももに感じて、悠花は手すりをギュッと握りしめる。思わず脚を閉じそうになったが、もはや侵入を果たした村本の体躯に阻まれる。
「……ア、アムアム、するね。エッチなパンティ……」
 スカートの中から村本の声が聞こえたと同時に、脚の間の中心を、柔らかくも不浄の唇がピッタリと捉えてきた。
「あうっ……、んんっ……」
 あまりに鮮烈な感触に身も心も崩壊しそうなのを、背伸びをして逃れようとするが、そもそも高めのヒールで腰を上げる余幅も少なく、男にしっかりと腰を掴まれて顔を押し付けられては逃れようもなかった。唇と鼻孔から噴出される湿った息が薄布越しに吹きかけられると、自然と腰が前後に震えて顔面を下腹部でなぞってしまう。薄布越しとはいえクリトリスや花園の入り口が顔の凹凸に擦れることでもたらされる愉悦は羞しさに嵩増しされた。
「んあぁっ……、すっごぉい……! ああっ……、すっごいイヤラしい味がするぅ」
 くぐもった声で、表面に顔を密着させたまま呻くように喋られると、「ニオイ」だったはずなのに「味」を指摘されたことにも相まって、最奥がググッと蠢くのを感じた。
 漏らしてしまう。こんな場所で、顔をスカートに突っ込まれて。
「ちょっ……、も、もういいでしょ?」
 手すりを離し、片手で村本の頭を押し下げようとするがビクともしない。両手で押しのけたいが、もう一方の手は、甲を唇と鼻先に押し当て、声を押し殺すために離すわけにはいかなかった。
「おいひぃ……、よぉ……。悠花ちゃんの一週間分の、オマンコの味……」
 と言って、クリトリスを薄布ごと唇で挟んで摘み引っ張られ、差し出された舌先で涎を染み込ませながら穿るように弾かれると、たちまち腰が激しく戦慄いて、
「んぁっ……」
 唇を結び、手の甲を必死に押し付けなければ、大きく喘ぎそうだった。
(やっ……)
 声を押しとどめるだけで精一杯で、腰をビクッ、ビクッと痙攣させるたびにスカートの奥から男の顔に向かって一気に愛汁を迸らせていた。
「はっ……、やっ……。……んんっ、……」
 体を痙攣させながら、必死に押し殺す悠花の吐息。そしてスカートの中から意外にも大きくピチャピチャと湿り気が撥ねる音。人の気配のないビルの狭間にしばらくの間その音のみが発せられていた。悠花にとっては苦悶の時間だった。下着越しにクンニリングスをされて奥からとめどなく漏らしていたが、薄布に阻まれて体の中には何も入ってこず、絶頂へ導かれることはない。もどかしい感触だけが送り込まれ続けている。
 村本は一週間仕込んだ下着をたっぷりと堪能するつもりだった。そもそも、悠花の顔面騎乗も二人きりになってからたっぷりと味わう予定だった。だが、久々に会った悠花はあまりにも美しく、あまりにも劣情を誘ってきた。
(前も大丈夫だったんだ。誰にも見つかりはしない。瀬尾悠花とセックスをするためなら、どんなことも思いのままなんだ。今だって、悠花ちゃんのアソコを思う存分舐めまくってるじゃないか)
 あまりにも順調に悠花を手に入れたことから、言われもない自信が村本を支配していた。今日もこうして誰に見つかることもなく、予定外に街の死角に連れ込んで、羞恥プレイを楽しんでいる。
(も、もう我慢できないっ)
 今日はズボンの中にコンドームを仕込んでいなかった。二回目だから、目的地に着くまでは不意に射精してしまうこともないだろうと思っていた。しかし、下着が食い込むほどに顔を押し当て、選ばれた者しか接触を許されない秘所を思う存分舐めまわしている状況下で、射精を我慢できるわけがなかった。下着の横端から悠花の恥ずかしい汁が漏れ出ているのは気づいている。今すぐにでもココに侵入することは可能な状態だ。
「は、悠花ちゃんっ……、しゃ、しゃがんで……」
 スカートから顔を出し、立ち上がると、両肩を掴まれた。目の前のヒゲ面は鼻先から顎までベットリと涎と自分が漏らしてしまった愛液で光っていて思わず顔を逸らしてしまう。すぐ背後に手すりを背負わされたまま、グッと下に力を込めて強引に腰を落とさせようとする。
「えっ、な、何……」
「いいから、早くっ……」


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