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シャルル・メナス
【コメディ 官能小説】

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王妃マリアンヌの秘め事-1

寝室には香水がほのかに匂う。
皇子シャルルはその匂いに興奮する。
豪奢なベットでしどけない姿で眠る乙女を見てシャルルはやはり美しいとため息が出た。
ここは後宮の王妃マリアンヌの寝室。
まだ十八歳の王妃を含めて、後宮では夜に就寝するときは全裸で眠る習慣がある。
これは王がやりたいときに後宮の女たちと交われるように配慮されているためだといわれている。
マリアンヌの香水は柑橘系で甘酸っぱい匂いがする。
マリアンヌの寝室へ夜這いをかけるチャンスを皇子は狙っていた。
今夜は婚礼の儀から三日目で宴に連日参加させられていたマリアンヌも、疲れて眠っている。
シャルルが七歳の頃にマリアンヌは後宮へやってきたのだった。
シャルルの母親セリーヌと幼いマリアンヌが瓜二つの容姿と聞いて、王はマリアンヌをお妃候補として後宮に迎え入れた。
マリアンヌは当時十歳だったが、絶世の美女セリーヌと瓜二つと言われる美貌は、可憐な美少女として宮廷でも話題となった。
当時の貴族官僚たちは、娘が生まれると後宮へ入れたがった。
娘が王の寵愛を得て皇子を生めば、皇太子の祖父、その生まれた皇子が王となれば、王族として最も強い外戚となれるからだ。
めざせ後宮、王の寵愛をつかみとれ。
王妃となるための条件がある。
『王を満足させられること』
つまり、まだ夜の相手ができないマリアンヌは王妃候補として後宮で暮らすことになった。
王族の風習に十二歳となるまでは、皇子も女装をして生活するというきまりがある。
女装した皇子は男性ではなく、後宮への出入りは十二歳までは許されていた。基本的に後宮には王以外の男性は立ち入り禁止である。
マリアンヌはそばに誰かの息づかいを感じ、両手は暗がりでも自然に合わさり、身を丸めた。
「俺が誰かわかるかな?」
押し殺した皇子の声と息が耳や首すじをくすぐる。皇子は三年間この日を待っていた。
マリアンヌにはこちらの姿は見えていないが、皇子には背中を丸めて胸を隠して怯えて震えているマリアンヌの美しい唇まではっきりと見えていた。
第二皇子シャルルは母親に瓜二つと呼ばれているマリアンヌの背中に密着して柔肌や髪の匂いをかいだ。
石鹸や肌をなめらかに保湿するために塗る香油は、王妃ごとに決まっている。
マリアンヌの香りはシャルルの母親セリーヌと同じ香りである。
シャルルは、はっきり覚えているわけではないがこの香りが好きだった。
マリアンヌが十歳で後宮入りしてから、マリアンヌだけは王妃候補でも王の特別なはからいで少女の頃からこの香りをつけていた。
王はマリアンヌが年下の皇子にマリアンヌが読み書きを教えていると聞いて、優しい娘だと大変よろこんでいた。
「シャルちゃん、じゃあ、読むからしっかり聞いてるのよ。熱く濡れたそこに指先を沈められ、湿った卑猥な、ぬちゅぬちゅという音を聞かされながら、頭の中は真っ白になって、気持ち良すぎて、ふわふわと体から力が抜けてしまいます。だめ、やめて、と言いましたが兵士は容赦しませんでした。んあぁぁっ!貴族令嬢の唇からはしたない喘ぎ声が……」
「マリーやめて、もうやめて、うわあぁん!」
「シャルちゃん、これからいいところなのに、ちょっと泣くことないでしょう」
見た目は清楚で可憐なマリアンヌは、護衛の兵士が貴族令嬢を凌辱する艶本をシャルルに朗読して、恥ずかしがるのをからかって遊んでいた。
シャルちゃん、マリーちゃんと呼びあっていると姉妹のようで遠目では絵画のように美しい光景である。
シャルルは母親似の容姿でかなりの美男子だが、七歳で女装していると完璧に女の子だった。
十歳の頃は部屋で「本当は女の子でしょ?」と言われて証拠を見せなさいと、スカートを持ち上げさせられてパンティの中で見られているうちに勃起した皮かむりのチンコを弄られた。
初めてのキスも射精もマリアンヌに奪われたシャルル皇子なのであった。
十二歳になり、後宮に呼ばれなくなって初めのうちはホッとしていたシャルルだったが、マリアンヌの正式な婚礼が近づくにつれて、マリアンヌを好き放題に弄りまわして復讐したいという思いが強まっていった。
父親の大切にしているマリアンヌをこっそりと奪い、自分の子を孕ませて王位を継がせたら、それを知ってるのはマリアンヌと自分だけ。
幼い頃は「シャルちゃん、二人だけの秘密だからね」と何度も約束をさせられ、恥ずかしい目にあわされてきた。
今夜からは自分がマリアンヌに約束させて、女として辱しめてやるのだと、皇子シャルルは神と悪魔に誓っている。
三年間、今夜のために魔法まで習得したシャルルは宮廷では第一皇子よりも容姿端麗なこともあるが、恋愛スキャンダルもなく、ストイックに知識の習得や武芸
の鍛練をしてきたことも評価され、貴婦人や令嬢たちに熱い視線を送られている。
シャルルはマリアンヌを凌辱するためだけに、疑われないようにするため完璧を目指して努力していた。
魔法の目の効果は三時間。
後宮に侵入するために侍女の衣装まで、街へ出て布地を買ってきて作り、嫌な女装までして後宮に忍び込んだのである。
暗闇でも見えるうちにマリアンヌを凌辱して逃げ出さなければならない。
華奢だが、三年間でマリアンヌの体つきは艶かしさも漂うほど成長している。
シャルルはマリアンヌの耳を甘噛みした。
「ひうっっ!」
マリアンヌが耳が感じやすいのは、子供の頃から変わらないようだ。やられっぱなしでは嫌で、たまに耳に息を吹きかけたりした。
結果として、シャルルはそれ以上に弄りまわされてしまったが、今は昔の俺じゃないと、さらにマリアンヌの柔肌を撫でまわした。
マリアンヌの柔肌は手入れがいいのか、すべすべとしていて、柔らかさと弾力があり、手ざわりはとてもよかった。
マリアンヌが朗読した艶本で女性の弄りかたの予習はバッチリのシャルルである。
勃起したチンポも今は皮かむりではない。


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