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LADY GUN
【推理 推理小説】

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暗殺者・瀬川涼子-6

 そしていよいよ運命の月曜日が来た。中島の部下の工藤が成田空港で高田一家が現れるのをロビーの客に紛れて監視していた。
 そして飛行機が到着して30分過ぎた頃、とうとう高田一家が現れた。ダルそうに欠伸をしながら歩く泰明、凜として歩く倫世、不機嫌そうに歩く瑞穂…間違いなく高田一家だった。工藤はすぐさま中島に電話する。
 「来ました。間違いなく高田一家です。今車に乗り走り出しました。」
 「そうか!どんな車だ?」
 「黒のプニウスです。ナンバーは1969です。」
 「分かった!お疲れな!」
そう言って電話を切ろうとした瞬間に工藤が言った。
 「中島さん…気をつけて下さい…。そしてお元気で…。」
 「工藤…。馬鹿野郎。またすぐに会いにいくさ!」
 「はい。」
そして電話を切った。顔を覗き込んでいる涼子に言った。
 「永遠の別れみたいにいいやがって!死なないっつーの!」
少し声が張っていた。
 「中島さんに危険な思いはさせないから大丈夫ですよ。」
 「まぁこんな美人とセックスできたんだからもう思い残す事はないけどね!ハハハ!」
涼子は少し照れてしまう。しかし工藤が言ったお元気で、になってしまった中島ともう一生会えないであろう事が寂しく感じた。
 「よし、来たぞ!この車だ。準備はいいっすか!?」
 「いつでもOKよ。」
 「よし、じゃあ行きまっせ!!」
高田一家の乗る車が脇を走り過ぎると中島は車を走らせた。涼子は銃を握る。
 「上原若菜さん、あなたの為に私は奴らを仕留めるわ?必ず、ね。」
表情が引き締まる。車は高速道路を下り潮来インターへと向かっている。情報通りだ。気付かれぬよう慎重に黒のプニウスを追跡する中島はだった。
 三車線がすぐに二車線になる。下りは走っている車が少なかった。しかし無茶に飛ばす様子もなく法定速度でプニウスは走行している為、さほど怪しまれずに追跡出来ていた。そして潮来の手前の佐原インターに近づいた瞬間、いよいよ高田一家襲撃ののろしが上がった。
 「じゃあ行くぜ!派手にかましてやりましょうぜ!」
 「OK!!」
中島と涼子は固い固い握手を交わしたのであった。


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