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人間界の魔王
【ファンタジー 官能小説】

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ここはどこ?-2

「魔法…というか…まぁ、そうだな…」

(魔法は見たことないからよく分からんが多分似たようなもんだろう)

「ルーラー学園の生徒だったんだ?すごい」

(ルーラー学園…?)

「いや、違うが…」

「違うの!?この辺に魔法学校はルーラーくらいだよ?ちょっと遠くにはあるけど」

「俺は学生じゃない」


「大人に見えなくもないけど…16〜18歳くらいに見えるよ?」

(16だからな…)

「16歳だが学生じゃない、何かおかしいのか?」

魔界にも学校はあるが通って居ない奴もたくさんいる

「え…だって…魔法学校に行かなきゃ魔法は使えないはず…」

「俺は使える、使えないと決めつけていたから不思議に思っているだけだ」

マライアはなるほどと頷く

「じゃあ、明後日、入学するとか?私も明後日入学するんだよ」

(私もって俺は入学しねーっての)

「しないよ、俺は学校に通う気はない」

ガッカリしたようにうなだれるマライア

「残念…せっかく友達になったのに…」

(何故か、友達にされてる…)

一応、魔王はギルドに入ろうと考えていた

金は必要だし、どうせなら強い人間を魔界に持ち帰る為だ

「なぁ、ギルドに入ろうと考えてるんだが、近くにあるか?強い人間ばっかりがいるギルド」

マライアは笑う

「はははっ…何言ってるの?ギルドに入るには学校を卒業しなきゃいけないのよ?」

マライアは何を当たり前の事をと笑う

(まじか……)

「知らなかった……ありがとう、そろそろ帰るよ」

今度は普通にドアから帰ろうと歩く



「あら、お友達?」

マライアの母が部屋に来た




ーーーーーーーーーー
10分後

テーブルに並べられた料理を食べる魔王

折角だから、ご飯を食べていけと言われ、お言葉に甘えたのだ

「マオウくんはたくさん食べるのねー」

珍しい黒い髪と黒い目を見ながらマライア母は笑う

「人間界の飯は美味いな…」

初めて食べる物ばかり、マオウはあっという間に食べ終わる



「ねぇ、お母さん、マオウったら魔法使えるのよ?」

「本当?凄いわね、ねぇ、マオウ君、ちょっと頼んでいいかしら?」

マオウは頷く

ご飯のお礼に聞いてあげよう

「ここから少し離れた森に大きなイノシシが出るらしいのよ、少し痛めつけて追い払ってくれない?」

「お母さん!危ないよ!マオウはまだ私と同い年なんだし」

マオウは分かったと頷く

「明日はイノシシ料理が作れるぞ」





マオウは結局、泊めてもらいベッドで眠りについた


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