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ちちろむし、恋の道行
【歴史物 官能小説】

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その2 ちちろのむしと別れけり-1

「そ、そんな……。おめえが死ぬなんて……」

「私が、本当の人間だったら、どんなによかったことでしょう。でも、所詮はちちろむし。虫の寿命は人間に 比べれば驚くほど短いものです」

「だが、今のおめえは人間じゃねえか」瑚琳坊はお鈴の背中を撫でさすりながら言った。「おめえのどこが虫 だっていうんだ?」

お鈴は新たな涙を吹きこぼしながら瑚琳坊にしがみついた。

「こんな苦しい思いをするのなら、もっと早くにおいとまするべきでした。初めは命を救われたご恩返しを少 しでも出来ればと、それだけのつもりでおりましたのに……。おまえ様に抱かれて以来、心の奥に火がついてしまいました。初めは埋もれ 火のようなものでしたが、おまえ様と暮らし、おまえ様に夜ごと抱かれているうちに、身を焦がすような大きな炎となってしまったので す」

「お鈴、そんなにおれのことを……」

「あい……」

瑚琳坊はきつくお鈴を抱きしめると、迸るように言った。

「おれもなあ……、おれも、いつの間にか、おめえに心を奪われてしまっていた。何人もの女の身体に惚れ込 んだこのおれだが、心底愛してしまったのは、お鈴、おめえしかいねえ」

「ああ……、嬉しゅうございます。……私は、おまえ様の心を知っただけで満足です」

二人は熱く見つめ合った。お鈴の目は赤く腫れ、瑚琳坊も涙で相手の顔がゆがんで見えた。

(このおれが、泣いている……。おれはここまでお鈴に惚れ抜いていたのか)

「おまえ様、……今まで有り難うございました」

「何を云う。これからじゃねえか。これからって時に、おめえはおれを残して死ぬっていうのか?」

「……寿命には、逆らえません」

「お鈴、あ、あんまりじゃねえか!」

二人は固く抱き合ったまま、しばらく涙に咽せた。

 やがて、涙も涸れ果てると、瑚琳坊の狂おしい愛撫が始まった。弾む乳房は相変わらず瑞々しく、桃色の乳 首が軽く触れただけで固くしこった。この可憐な蕾と戯れるのも、もう半月しかないのかと思うと、瑚琳坊は心を掻きむしられた。口を大 きくあけて乳輪ごと乳首を飲み込み、貪るように吸い、しゃぶり、舐め回した。彼の指は同時にお鈴の秘裂を盛んにまさぐり、ジワリと湧 き出た愛液で滑りがよくなると、陰唇の溝を念入りにこすり立てた。

「ああ、おまえ様ぁ……」

お鈴の肉体は度重なる瑚琳坊との同衾で、すっかり花開いていた。彼の指が肉の豆とも云うべき陰核に触れる と、身体をのけ反らして大きく喘いだ。指での愛撫の次に舌が肉芽を転がすと、お鈴は誰にはばかることもなく、甲高くよがり声を上げて 腰をひくつかせた。

 みみず腫れの魔羅が痛いほどに滾り立つと、瑚琳坊は濡れそぼった女陰に怒張を一気に突きたてた。あいか わらずの狭さだったが、膣肉は柔軟に、くるみ込むように魔羅を飲み込んだ。


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