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あたしの気持ち
【その他 官能小説】

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あたしの気持ち-1

高校を卒業して1年。あたしは、ようやく目指していた仕事に就職できた。
小さい頃から、お菓子を作るのが大好きで、ずっとなりたかったパティシエ……の見習い中の見習い。まだまだ、ヒヨッ子(下手すりゃ卵かも…)
専門学校には行かなかった…ってか、行けなかった。でも、それを両親のせいになんかしない。ガッコに行かなくったって(途中入社で、しかも、まだアルバイトだけど)なんとか、自分の好きな仕事に就けたんだし!これから、いっぱいココで学ぶんだから♪

おっと、前置きが長くなっちゃった(苦笑)
あたし、木谷京(キヤミヤコ)
1986年8月31日生のА型の乙女座☆彼氏は募集中♪
夢はパティシエ…なんだけど、まだまだ遠いなぁ(笑)
今日で働いて3日になるけど、仕事もそうだけど人を覚えるのが、ちょっと大変。それに、まだ会ってない人がいるとか…↓はぁ〜、おっかない人だったら、ヤダなぁ(苦笑)
「おーい!木谷ぁ!!」
あ、マネージャーが呼んでる!!
「は、はぁーい!今ぁ!!」
洗い物をしていたあたしは急いで手を拭きながらマネージャーの所へ走った。
「はい、なんですか?」
あたしの目の前には、マネージャーと…彼より少し背の高い、ちょっと一見、無愛想な男の人が立っていた。
(誰だろ?…この人かなぁ?まだ会ってない人って)
あたしの考えを読んだかのようにマネージャーは彼を紹介した。
「木谷、こいつがチーフで現場の総指揮の高野だ。まだ会ってなかったよな?」
あたしは黙ってコクッと頷いた。
「現場で分からない事があったら高野に聞けよ。まぁ、別に俺でもいいけど。」
そう言って笑ったマネージャーに高野さんは初めて口を開いた。
「そうやって、『俺に聞いてもいいよ』とか言いながら樋口さん、ほとんど『高野に聞け』って言って、結局みんな俺んトコに聞きに来させますよねぇ〜(苦笑)」
「そうかぁ?」
とぼけた口調で「じゃあ、あとヨロシク」と言ってマネージャーはホールの方へ逃げて行った(ように、あたしには見えた(笑))
残されたあたし達はというと…。
(あ、よく見ると、この人カッコイイ)
思わず見惚れていたあたしの視線に気付いたのか、高野さんは「なに?」と視線を合わせた。
「い、いえ、その…なんでもないです」
(あ゛ー、びっくりしたぁ!……ん?)
高野さんの左手の薬指の…
「指輪…?って事は高野さん、もしかして結婚してるんですかぁ!?」
「ん?あぁ…そうだけど‥おかしいか?」
怪訝な顔を見せる高野さん。いや、おかしくないけど…
「おかしくないですけど、ちょっと意外ってゆうか…高野さん若いから、てっきり…」
(まだ結婚してないと思ったんだけどなぁ〜↓あーぁ、がっかり。好みのタイプなのにぃ‥)
「おいおい(苦笑)俺より若い子に若いって言われてもなぁ〜。」
ま、そりゃそうだ(汗)でも、ホントに意外だぁ。
「えっと…木谷さん、だっけ?俺、こう見えても今年で29才だからね(苦笑)」
へぇ〜……29かぁ。ん?
「にじゅうきゅうぅ?う、うそぉ?あ、あたしより10コも上なのぉ!?………み、見えないぃ〜!24〜5才かと思った。」
ぽかん、としているあたしに高野さんは笑顔で「そりゃ、どうも♪」だって…か、可愛い!!
ヤバい。あたし、ヤラれたかも(汗)
「んじゃ、まぁ‥改めて、木谷さん、ヨロシクね」
「こ、こちらこそ!宜しくお願いします!」
深々と頭を下げて、すっかり舞い上がってるあたしって、ホント調子いいなぁ〜(苦笑)

良くも悪くも3ヵ月を過ぎると、だいぶ仕事にも人にも慣れてきた。もちろん高野さんにも…。
「こらぁ!木谷ぁ!!」
――……前言撤回……
「まぁた、お前まちがっただろ。他の人は誤魔化せても俺には通用しないからなぁ〜」
「す、すみません」
あーぁ、まぁた叱られちゃったよ(苦笑)
「はぁあ〜…まいったなぁ」当然、やり直しになったチョコのテンパリング。
(いつになったら慣れるんだろ…)
チラッとオーブン担当やデコ担当の方を見る。
「いぃなぁ〜」
(あたしも早く、あぁなりたいなぁ…)
そんな事を考えていたら後ろから頭を叩かれた。
「いったぁ…何するんですかぁ!!」
振り返ったら高野さんが、そして、さらにデコピンされた。
「い゛っ…」
「よそ見しながら切ってると手ぇ切るぞ!そしたら今より痛いんだからな。集中してやれ」
うっ…見られてた。
「はぁい………………あの…なんで、そこにいるんですか?」
「べつに?」
(べつにって…そうやって腕組ながら後ろから見られるのって緊張するんだけどなぁ…)
気にしないようにしても、見られるって思うと…ヤバい。背中が、顔が…あつい。掌も、なんか変な汗かいてるし(汗)
「あのさぁ‥」
「は、はいっ!」
(み、耳元で言わないでぇーっ)
身長上そうなるのは仕方ないんだけど…マズイ。変に意識してしまふっ。
「――――……わかった?」(え?あっ…)
「は、はい?」
「おーい、聞いてたかぁ?だから、とりあえずソレ終わったら棚卸しやるから。んで今月から木谷にも、やり方とか教えるから。だから、少し遅くなるけど大丈夫か?って聞いたの」
「あ、は、はい!大丈夫です!」
「んじゃ、早くソレ終わらせてね」
そう言うと棚卸し用紙を持って事務所の方に向かった。


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