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LADY GUN
【推理 推理小説】

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復讐-6

 いなぎ市と中央市を何度も行き来するのも早期事件解決への為と思って来たが、高速道路を走りながら、もしかしたら自分は振り回されていただけなんじゃないか…と感じた。刑事としての自信もついてきた所だったが、やはり分はまだまだだなと痛感する。
 若菜はそのまま湯島の自宅へ向かった。黄色いテープが張り巡られ大勢の捜査員がいた。その中に石山の姿を見つけ警備に当たる警官に警察手帳を見せテープをくぐる。
 「石山さん!」
捜査員と話をしていた石山が振り向き手を上げる。
 「おっ、上原!」
若菜はすぐに家の中へと入る。
 「犯人はどこから…?」
 「二階の窓からだろう。玄関の鍵は開いていたが、それは犯人が逃げる時に開けたんだろう。玄関を開けっ放しにするとは思えないからな。一階の入り口になり得る場所からは怪しい指紋はなかったし、拭き取られた形跡もない。この暑さだ。二階は窓を開けて寝ていたんだろう。子供部屋の窓から侵入したようだ。」
一階は特に荒らされた形跡がない。階段を登りながら若菜は聞いた。
 「じゃあ子供から狙われたんですか…?」
 「いや、違うみたいだ。」
階段を登りきり殺害現場となった寝室に入る。
 「うっ…」
若菜は口を塞いだ。目を覆いたくなるような壮絶な血痕に足が竦む。
 「全員縄で手と足を縛られた状態で発見されたんだ。子供二人と母親は横に一列に並ぶように、湯島はその正面に倒れていた。」
 「ま、まさか…、一人ずつ順に?」
 「恐らくな。全員頭を撃ち抜かれていた。犯人は湯島に苦痛を与える為に一人ずつ撃って行ったんだと思う。そして最後に湯島を撃ったんだろう。湯島に恨みを持つ者の犯行だとの見方だ。過去の事件で湯島に恨みを持つ者…レイプ被害に遭った女じゃないかと。しかしな、女にここまで残酷な殺しが出来るのか俺には疑問だ。親の前で泣き叫ぶ子供を撃つなんて女に出来るのか…?」
 「確かに…。」
若菜は思いもしていない言葉を口にした。
 「足跡は?」
 「今分析だが、サイズは27センチあったらしい。恨みの線でいけば女の可能性は高いが、靴は女にしてはデカいな…。目撃情報もないし何とも言えない。」
 「そうですか…(わざと大きな靴を履いたのね、瀬川涼子は。)」
たった一人だけ犯人が見えていた若菜だった。冷静にいようとするが胸が苦しい。何もかもが嫌になりそうな惨状に悲しくなる。


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