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LOVE AFFAIR
【アイドル/芸能人 官能小説】

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8.女神の宣託-1

8.女神の宣託



 痙攣が収まると、漸く歯ブラシが引き抜かれる。刺激の主が去ると、浮かせてしまっている腰がエアマットに沈んだ。意識がだんだんと戻ってくるのに比例して、激しい羞恥が湧いてくる。
 イッてしまった――。
 悠花にとっては未知の快楽だった。悠花は自慰行為をしたことがなかったし、男に抱かれて絶頂に達したことは一度もなかった。付き合った男たちは女性優位の扱いをする男たちが多かったから、何とか悠花を満足させようと愛情タップリに愛撫をしてきた。女にも男と同じようにエクスタシーがある、ということはもちろん知っている。しかし悠花はそれよりも恋人に抱かれる心の和みや潤い、幸福感に包まれている方がずっと心地良いと考えていたし、そんなことに恋人に懸命にならせるのも何だか勿体無いような気持ちになって、時々は愛撫中に少し身を固くして、殊更に高い声を洩らしてみせて、「フリ」をしたこともあった。
 しかし変態男からもたらされたのは、間違いなく、本当の絶頂だった。腰が浮くまで暴れまわる下腹部をどうすることもできなかった。甘美なまでの痺れが体全てを覆い、充満していた性感が一気に爆発する開放感は女としての最高の悦びだった。しかしその歓喜に耽る姿は信頼すべき恋人の前でしか見せられるものではなかった。貪婪な劣情を丸出しにしている変態男を喜ばせる痴態であっていいはずがない。
「はあっ……、はあっ……」
 傍に身を添って土下座するように伏せた村本は、息荒くまだ腰をビクッ、ビクッと痙攣させながら隣から悠花の横顔を眺めていた。
「はあっ……、は、悠花ちゃん……。す、すごかったよぉ……。チ、チンポがトロけちゃうかと思ったぁ……。悠花ちゃんのイク姿で、ヌケたなんて、ホント、夢みたい……」
 やはり男の目にも自分がイッたことは明らかだったのだ。改めてそう言われると、カッと頬が熱くなり、村本とは逆方向に顔を背けてしまう。
「ふふっ……、は、恥しいんでしょぉ……?」
 口元を悠花の耳近くまで近づけてきて「パンティ濡らしちゃってさ?」
(……!)
 絶頂に悦ぶ姿を見せてしまった以上、下腹部に直接身に付いている下着が無事なわけがない。だが、あれだけ大見得を切っていたのにもかかわらず、改めて男の口から指摘されると、恥ずかしさが更に増長される。
「じゃ……、確認させてもらうよぉ?」
 村本の言葉に、思わず瞳を見開いて顔を声の方へ戻していた。思いの外村本の顔が近くにあって、一瞬怯むが、
「な、何……?」
「悠花ちゃんのパンティがどうなっちゃったのか、バッチリ見てあげる、ってことさ」
 と、身を起こすと、自分の下半身の方へ視界から消えていった。
「あっ、ちょっ! 待ってっ!」
 腕の間から頭だけを上げて、視界を妨げるバスト越しに男の姿を探した。すると男は既に悠花の腰の辺りまで進んでいた。ミニスカートの前にまるで礼拝をするかのように膝をつき、溢れてくるヨダレを飲み込みながら畏みて両手を伸ばしてくる。
「ちょっ! ……やっ! 触らないで!」
 腰をよじって妨げようとするが、いとも簡単に村本の両手はミニスカートを捉える。
「ふふっ……。は、歯ブラシでクリクリしてあげたとこぉ……、ちょっと色濃くなってるように見えるよぉ? 気のせい? ふふっ……」
 村本の言葉に、咄嗟に膝を曲げて内股になるように片足を浮かせて太ももを重ねて隠す。その様子に村本はほくそ笑みながら、摘んだ裾をグッと上にズリ上げてきた。
「やっ……、ダメッ!」
「ふふっ……、ほら、お尻あげてよぉ?」
「イヤ……」
「そお? じゃ……、せぇのっ!」
 グイッと力を入れて一気に引き上げられると、幾ら体重をエアマットにかけていても、デニムミニは滑るようにシワを作って捲り上げられてしまった。


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