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秘剣露時雨秘裂返しのお満
【コメディ 官能小説】

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赤玉絶頂のその裏で-1

第壱壱ノ章【赤玉絶頂のその裏で】

亀起道場での早朝稽古は、七つ半(午前5時)から始まり、五つ(午前8時)頃に一旦区切りをつける。

城中や藩邸にお役目が有る者は帰り、無役の者や冷飯食らいの次男坊以下の者は、通いの賄い女、お熊(おくま)が作る粥を揃って食べる。その後、しばらく休憩を挟み、四つ半(午前11時)頃まで朝稽古をこなすのが、この道場の日課だった。

話は赤玉騒動が始まる前、まだお満達が目を覚ます少し前に遡る。

この日も四つ半(午前11時)を少し回った頃に稽古が終わった。

(う〜む、まだ起きて来ぬか。ならばちと様子を覗いてみるか)

瓶之真は今日からの性欲処理の相手であるお満の様子が気になっていた。

瓶之真は足取りも軽く、井戸端で汗を流す門弟達の横を通り抜けて長屋の前に立った。わくわくしながら引き戸をそうっと開けて中を窺うと、姉弟は寝息をス―ス―と立てながらグッスリと眠りこんでいた。

「おうおう、よっぽど疲れておるようじゃな。まあよい、今はたっぷりと休ませてやろう。竿之介は昼間に鍛え上げ、お満の方は夜にたっぷりと鍛えてやるわ。うひうひうひひひひひ」

その瓶之真の笑いに反応したのか、お満が横向きの姿勢から大の字の姿勢に寝返りを打った。その拍子に元々乱れていたお満の着物から胸はプルルと晒され、捲れ上がった裾は、開かれた太ももの淫靡な付け根を隠す事無く丸見えにしていた。軽く開かれた桃色の小陰唇は昼間の光に照らされ、そのテカリ具合が隠微な湿り気を帯びているように見えた。

「ぬおおおお!こ、これはああ!」

瓶之真の視線はお満の卑猥な割れ目に釘づけになり、下半身は一瞬でボッキーン!と反応した。

この日の早朝稽古で、瓶之真がお敏の絶頂衝撃波で勃起をしていた事を思い出して欲しい。その時は門弟達の手前、イチモツを握る事が出来ずに悶々としていた。

官能小説を堪能する読者ならば周知の事であろう。自慰愛好家ならば、勃起すれば条件反射的についついイチモツを握り、シコシコと扱き出してしまう事や、或いは、溢れる愛液でむずむずとする割れ目に指を差し入れて、秘豆や淫口をクチュクチュと弄りだしてしまう事を。

そんな自慰愛好家の瓶之真が、見目麗しいお満の割れ目という極上のオカズを前にして、何もしないはずは無く、条件反射でイチモツを扱き出すのは至極当然の事だと言えるだろ。

「うおお、うおお、すっげ〜、なんとお満はかわらけ(パイパンの意)であったか〜、うおっ、ううっ、なんと美味しい菜じゃ、うっ、ううっ」

少し開いた引き戸から首だけを突っ込んだ前屈みの姿勢で、瓶之真はりゅっ、りゅっ、りゅっと激しくイチモツを扱きだした。

師がそんな事をしているとは知らず、体の汗を流し、帰り支度の済んだ門弟達は、帰宅の挨拶をするために瓶之真を探した。

「あれ?道場にも母屋にも居ないぞ」

「そう言えば、さっき長屋に向かって誰か歩いていったな。あれは先生だったか」

横を通っていった者の足取りが、フワフワした感じだったので、それが威厳のある師だとは誰も気付かなかった。

「いや、拙者は見たぞ。長屋に向かったのは先生に間違いない。」

その門弟の一言で、みんなはぞろぞろと長屋に向かった。すると、母屋の角を曲がった門弟達は、師の行為を目の当たりにしてしまった。

「な、なんと!」

異様な雰囲気を漂わしながら、小気味よく右手を動かす師の姿は、若い門弟達にとってもお馴染みの動きだ。門弟達は自分達の師が何をしているのかは直ぐに気付いた。

「せ、先生…」

門弟達一同はズンと胸に衝撃を受けたが、それは師に対する尊敬の念を阻めるものでは無かった。

士道を重んじる武家の門弟達にとって、本来ならば師のその情けない姿は、師弟の契りを破棄するに値するはずが、何故か誰ひとり師を軽蔑する者は居なかった。

門弟達一同は、今は勢いの衰えたイチモツをギュッと握りしめると、しばらく前の我が身を思い浮かべながら、師の行為を前に一様に頭を垂れた。

門弟達が師に対して、その行為をするのには理由があった。

早朝稽古が始まって直ぐに、お敏の衝撃波に刺激を受けた門弟達は瞬時に勃起した。

(け、稽古中にどうした事か…。いかんいかん、集中じゃ集中)

しかし、幾ら稽古に身を入れようとしても、いつも以上に反り返ったイチモツは一向に鎮静化する気配を見せず、悶々とした気分は時間が経つにつれて高まる一方だった。やがて道場全体がどんよりとした熱気に包まれた。


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