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LADY GUN
【推理 推理小説】

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亮子という女。-3

 それからの亮子は大人しくなった。悪態をつく事もなく聴取に答える。
 「アイドルになりたくて上京したのはいいけど、知り合いもいなく、泊まる所もなくお金もすぐになくなりました。携帯代は親が払ってくれました。連絡だけは取れるようにって。小さな頃から可愛いとチヤホヤされていて、私は甘く考え過ぎてました。何の取り柄もない私は全然オーディションに受かりませんでした。そしてお金もなくなりその日暮らすのがやっとでした。残飯も漁りました。そんなある日、夜街を歩いているとサラリーマンに声をかけられたんです。一万円で遊ばないかって。私は別に非行に走ってた訳じゃないんで援助交際とかした事ありませんでした。でも一円すらない私にとって一万円は魅力でした。私は初めて援助交際をしました。悲しかったけど、良かったから五千円余計にあげると言われてお金を手にしました。私はそれに味を占めて援助交際を繰り返しました。」
自分の事を素直に話す。
 「そのうち神待ち掲示板というものを知り、いいお金が貰える事を知りました。女子高生は人気がありいいお金が貰えそうだから登録しました。そしたらそれまで二万がいいとこだったのが最低でも三万は貰えました。私が可愛いという噂が広まると五万、六万…どんどん増えていき、二十万貰った事もありました。お金が貰えて食べさせてくれて泊まらせてくれる…。まさに神でした。いつの間にか知らない男とセックスする事に何の抵抗も感じなくなっていました。そんな時です。田口さんと出会ったのは。普通に掲示板上で出会いました。色々話しているうちに私がアイドル志願だって話をした時に、モデル事務所に知り合いがいるから紹介してやると言われました。実際私でも知ってるぐらいの有名なモデルさんと田口さんは知り合いでした。彼女と同じ事務所に入れるなんて夢でした。ただし条件を出され、半年だけ田口さんの手伝いをしてからだって。その仕事が麻薬の密売でした。そりゃあ抵抗あったけど、そのモデルさんも麻薬を密売してると聞き安心感を抱いてしまったんです。モデルさんの密売現場に動向させてもらい様子を見させて貰いました。モデルさんは、芸能界じゃ麻薬なんて普通に使われてるから麻薬を難しく考えるなって言われて、私はそういうもんなんだって信じ込みました。そして田口さんにいなぎ市で一年間麻薬を売るよう言われました。私は憧れてた芸能界への道がようやく見つかり物凄く嬉しかった。私はこのチャンスを絶対に見逃したくなかった。だから麻薬をとにかく売りました。何人かの女の子とグループになり、自分も売春もする事もありましたが、私は指示を出して売買成立した女の子に麻薬を持っていく役割をしてました。」
恐らく嘘ではないだろう。十分に信用出来る証言だと感じられた。


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