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LOVE AFFAIR
【アイドル/芸能人 官能小説】

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7.罪より先に与えられる罰は無い-14

「ん? 何をぉ?」
 興奮にかすれた声で、更に顔を近づけてくる。
「……その、は、歯ブラシっ!」
 目を細めて睨みつけるが、潤んだ瞳では説得力がなかった。覆いかぶさる体勢になっても、薄布に押し付けられた歯ブラシはズレずに、しっかりと抑えられていた。
「うんっ? 歯ブラシィ? あはっ、悠花ちゃん、ドコからどけて欲しいのかなぁ?」
 愚劣な顔つきで、じっと目を見られる。
 男の意図は分かっていた。悠花自身の言葉で、今のこの異常な状況を言わせようとしている。そういう攻め方に興奮する、変態男であることは充分知れていた。
「……だからっ。……そ、……、……。あんたが、してるのよっ」
 ハッキリと言うことも一瞬頭をよぎった。だが、言葉で明言すると、露骨の言葉を男に言う恥辱だけでは済まず、自分の身体の感覚が余計に研がれてしまうことは、ここまでの屈辱で充分わかっていた。
「あはっ……。悠花ちゃん、クリトリスが、超ビンカンなんだねぇ? ……ねぇ、憶えてるぅ? 最初に言った言葉」
 男が透明な液を漏らして体をおののかせる、その振動がヘッドを動かした。
「あっ……」
 少し毛先が動いただけでも、クリトリスに快感が一気に渦巻いた。
 ビクッ、ビクッ……、二、三回の男茎の蠕動だったから、落ち着くと歯ブラシの振動はすぐに止んだ。だが、たったそれだけの刺激で、クリトリスは悠花の羞恥を無視して、さらに強い愛撫を求めてじっと研ぎ澄まされ続けていた。
「俺に何されたってぇ……、絶対感じたりしない、って言ったよね?」
 敢えて最初の言葉を振り返ってくる。
 感じるわけがない――
 勃起姿を晒していた男に対して、悠花は心から嫌悪感を感じたし、男の所作で自分の身体が変調をきたすなど露とも思っていなかった。
 しかし、十分時間をかけて攻められた身体は、もう悠花の意志を超えて、その男が密着させている歯ブラシが動き出すのを切に願っていた。
「……それに、下着も絶対汚さない、っても言ったねぇ……。シミ付きパンティ欲しいって言ってるのにさぁ……」
「……」
 何かを言い返したい。だが、言葉が浮かばなかった。男を蔑み、歯向かう言葉を言おうとしても、今の自分の状態に照らすと、何を言っても、何より自分自身を納得させられるものではなかった。
「じゃ……、悠花ちゃん、クリトリス。イジくるよぉ?」
「……! ……。ダメ……。やめろ、バカ……」
「ダメじゃないでしょぉ? 平気なんでしょ。絶対感じたりしないんだから」
「……、待って。マジで、一回待って……」
「あはっ、…‥パ、パ、パンティにシミ作っちゃわないようにしてね? 濡らしてるのが分かったらぁ〜……」
 悠花のすぐ傍で男茎が握られる。
 ブチュッ、ブチュッ……!
 コンドームには精液がなみなみと充填されていたから、とんでもない音が立った。
 悠花が今までセックスの最中に聞いたことがない音。一瞥すると、根元のほうから、中の精液が漏れ出でていた。
「……や、やめて」
 男の性欲の凄まじさを改めて知らされて、まさに男が継ごうとしている言葉を制止したかった。聞きたくない。
「濡らしてるのがわかったら――」
 なのに男は声を顰めて囁きかけてくる。「オマンコの中に、コレ、入れるからねっ? オチンチン。セックスするよ? 濡らしてるんだからね、挿れちゃってもかまわないよね」
「……!」
 苛酷な要求だった。快楽の証を示してしまったら男に犯される。しかし、歯ブラシの下で今か今かと待っていうクリトリスは、毛先が慰め始めたら無事ではすまない。
「あうっ……、ああ、悠花ちゃん……、いくよぉ?」
 片手で歯ブラシ、そしてもう片手で男茎を握りながら、男が身を起こした。
「あっ! ……ちょっと、待って。お願いだから!!」
 最後に懇願の言葉を付け加えてしまうくらい、悠花は男を何とか翻意させようとしたが――


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