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LADY GUN
【推理 推理小説】

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先輩は正しかった。-12

 翌朝目を覚ました杏奈。
 「だ、だるっ…」
昨夜は遅くまでオナニーしてしまった。隣の部屋が鳴り止んでからも体が収まらず何度もオナニーしてしまった杏奈。シャワーを浴び化粧をして着替えてロビーに降りた。ロビーに降りるとすでに若菜がいた。迎えにきた西川と談笑していた。
 「おはようございます!」
 「あ、おはようございます…。」
若菜を見るのが恥ずかしい。しかし昨夜あんなに燃えたのにケロッとしている若菜に羨ましくなる。
 (若いっていいなぁ。)
続いて降りてきた石山と俊介。俊介は眠そうだった。若菜を見てソワソワしていた。
 (やっぱ女の方が強い、か。)
可笑しくなってしまう。
 「さて、今日は重要参考人の取り調べです。気合い入れていきましょう。」
若菜を先頭にホテルを出る。西川が運転する車でいなぎ中央警察署に向かう。
 「昨日は海沿いの犯罪が殆どありませんでした。街中の犯罪が多かったですね。強姦事件が6件ありました。麻薬所持が8件です。」
 「そうですか。(やっぱり捜査情報を流している内密者がいるって事で間違いないわね。)」
自信を深めた若菜。その頃若菜が所属する千城県中央警察署では中山が捜査記録に変更を加えた。行動予定を海沿いから街中に変更。いなぎ中央警察署側の都合の為、と書き込まれた。田口の裏をかいた事を隠す為だ。突発的な変更だというアピールだった。

 その頃、東京の某所。1人の男…いや、田口がいなぎ市を捜査する若菜たちが急に捜査地域を変更した事の連絡を受けた。
 「危ない危ない、亮子は大丈夫だったかな。」
メールを送る。すると街中で上原若菜をみかけたから全ての取引を延期したと返信があった。
 「さすが!デキる女だ。ククク」
一安心した田口は淹れたてのコーヒーを飲んだ。
 田口からのメールに返信したのは若菜だった。今日の夕方指示を出すと返信があった。
 「どうやら亮子と矢沢を逮捕した事はバレてなさそうね。まずは成功ね。」
手に持つ携帯の向こうに矢沢と繋がった若菜は着実に田口に近付いている手応えを感じた。しかしあとどれくらい田口をはじめとする欺けるか分からない。何が何でも早いうちに2人から供述をとらなければいけない、そう思った。
 いよいよ長年警察がつかめなかった一連の強姦事件の全貌が明らかになろうとしていたのであった。


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