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LADY GUN
【推理 推理小説】

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先輩は正しかった。-10

 「どうしよう…何か…」
杏奈は仕事が忙しく男を相手にする暇はなかったし、仕事に誇りを持ち日々任務に当たっている。男がいなくて寂しいと思った事は、特に30歳を超えた辺りからは殆どなかった。当然性欲も沸かなかった。しかしそんな杏奈さえも刺激してしまうほど、若菜と俊介はセックスに燃えていた。
 「この歳でオナニー…?はしたないわ…。でも…」
疼き出す下半身に悩まされる杏奈。無意識に体がくねる。
 「ああん、俊介…!お、奥まで気持ちいいっ!!」
若菜の絶叫にも似た喘ぎ声にドキドキする。
 「お、奥まで…気持ちいい…」
その声にもう我慢できなくなった。
 「オナニー…したくなっちゃった…」
杏奈は壁に背中をつけ服の上から胸を撫でる。
 「もう何年揉まれてないだろう…」
最後にセックスしたのがいつかも覚えていないぐらいだ。おとり捜査の中、体を触られる事も多々ある。しかし捜査と割り切っている為に興奮などした事がなかった。例え胸を揉まれてもいかに麻薬を引き出すかしか考えておらず興奮などしてる暇はない。しかし今、自分で軽く揉んだだけで体がビクンと反応してしまう程性感が高まっていた。
 「セックスかぁ…。」
隣で繰り広げられる愛の交わりに、純粋に好きな男とセックスしていた頃を思い出す。いつからだろうか、セックスが面倒くさいと感じるようになってしまったのは…。杏奈はスレてしまった以前の気持ちを思い出した。
 「セックスを忘れたから女子力がなくなっちゃったのかな…。」
見かけは別にして、男にとって必要だと思われる女でない自分は理解している。今さら可愛らしい女にはなれない。しかし本当に好きな男性の前でなら可愛い女になるのもいいんじゃないか…そう思った。しかしながらそういう男性は今のところいないが…。
 杏奈はジーパンのボタンを外しチャックを下げた。手がゆっくりと入り込みパンティの中へ忍び込む。
 「あん…、もう濡れてる…」
久々に女の悦びを感じたくなった。湿った性器を指でなぞり割れ目を奥に進ませる。
 「あっ…、気持ちいい…。あっ…あっ…あっ!」
膝がカクン、カクンとなる。しかし体を何とか支えながらブラジャーを押し上げ乳首を指で転がす。
 「ハァァン…」
顎が上がる。熱い熱い吐息が興奮している自分に気付かせる。杏奈は中指をネッチョリと湿らせた膣の中に挿入し欲望のまま自慰する。
 「ああん…!あっ…あっ…!」
杏奈のオナニーする姿は誰が見ても興奮するであろうたまらないものだった。美しい大人の女の魅惑のオナニー。そんな杏奈を可愛くさせてしまう男は今のところ現れそうもない。


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