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アネクメネ・オアシス
【ファンタジー 官能小説】

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ソノゴ-13


「そ んなに 締めたらっ」

「んあぁっ だめっ イっちゃっ」

ドクン

「んぐうっ」

「――――――ッ!!」

 ランスの射精でとどめをさされ、リュディもほぼ同時に跳んだ。

「あ ぁ あ」

「うぅっ」

 長引く射精にリュディは恍惚の表情を浮かべる。

「ぅ はあっ はぁ」

 力尽きたランスが仰向けに倒れ、リュディはその胸にしなだれて甘えた。

「は ぁ 気持ち……い」

 小さく呟くと、刺さったままのランスがピクリと動く。

「では、2回戦を……」

「は?え?」

 ぐりんと視界が変わり、今度はランスが押し倒す形になった。

「貴女が望むなら何度でも♪」

「え?!やぁっ違っ……ふあぁああんっ」

 再び貪欲に動き出したランスに、リュディは必死になってしがみつく。
 その後、ランスの精力と体力が尽きるまでリュディは鳴かされる事となり、結果的に午後の仕事は手付かずになってしまったのだった。

ーーーーーーーーーーー

「世話がやけますねえ」

『しゅる』

 同時刻、薬屋の前のベンチに座って魔法書を開いていたノアが深いため息をつく。
 肩にはリュディのマンドラコラが座っており、パタパタと足部分を振っていた。
 多分、こうなるだろうと予測していたノアは、ランスが店に入った時にコッソリとマンドラコラを呼んで彼?に防音魔法をかけた。
 この魔法も下手くそなノアは、やはり対象物に触れていなければならず、店を覆っているマンドラコラに魔法をかける事によって、ずっと壁に貼り付いているという不審人物にならずに済んでいる。
 マンドラコラもノアの考えを察知して、いつもより蔦を多く繁らせてくれた。
 おかげでリュディの矯声も、家具のがたつく音も外にもれてはいない。

「はぁ……恋がしたいなぁ」

 周りが見えなく成る程の恋愛とはどういうものだろうか?
 何だか怖い気もするが羨ましくもある。
 そんなノアの首をマンドラコラがポンポン叩いて慰め、ノアは苦笑して手元の魔法書に目を落とした。

「しかし……リュディさんがサイラ国出身とは」

 魔法書に挟まれてある紙は、リュディの身元調査の結果。
 反対しても無駄だが、一応調べておこうと思ってリュディの身元を調べてみたら、とんでもない事が分かった。



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