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吉原昼景色
【歴史物 官能小説】

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第一話 尻稽古-4

「うくっ…………」

指二本よりやや太いものが入ってきて霧舟の尻肉が震えた。歓八はゆるやかに張形を出し入れしていたが、徐々に 棒の繰り出しを速めていった。茶色の汁が尻穴から漏れ、張形をつたって歓八の手を濡らす。そして汁の色が透明度を増してきた時、ようやく 尻穴ほぐしの作業は一段落となった。その頃には霧舟は得体の知れない快味を尻穴に大いに覚え、女陰からは白濁した液が顔をのぞかせてい た。

「さあ、ここからが尻穴稽古の本番だ」

歓八は羽織を脱ぎ着物の前をはだけ、下帯を外すと男根をあらわにした。若い娘の尻をかまっているうちに春意を 覚えたのか、歓八の男根は八分ほどいきり起ち、鈴口の先には透明な露が宿っていた。

「霧舟、ちょいとこいつを口に含んで目一杯の硬さにしてくれ」

振袖新造に口技を頼むと、彼女は素直に向き直り、男根を頬張った。踊る舌で亀頭を刺激され、勃ちが十分になる のと同時に霧舟の淫靡な気持ちもさらに募ってきたようだった。

「さあ、それじゃ入れるとしようか」

再び四つんばいになった霧舟の尻の後ろに膝立ちの姿勢で陣取った歓八は、さきほど張形に付けた膏薬を今度は女 の肛門に塗りつけた。そうしてから怒張の先を尻穴に押し当てる。李(すもも)のごとき大ぶりの亀頭が肛門に密着して横に変形する。野太い ものに穴をこじ開けられる圧力に、

「くっ………………」

霧舟が絶句する。歓八は慌てなかった。亀頭を、まさに亀の歩みで前へ進める。肛門が押し広げられ、あわや裂け るか、と女が危ぶんだ時、んぼっと音でもするかのように肉の李は丸ごと尻穴に押し入った。霧舟の総身にみなぎっていた力みが急に和らいだ のを確かめると、歓八はそろりそろりと腰を使いはじめる。入る時は難儀の種だった雁高亀頭は今度は愉悦をほじくり出す主役となった。腸の 最終部には神経が多く走っており、そこを張りのある亀頭冠がぐりぐり刺激するのだから霧舟はたまらない。

「あ…………っ。く…………っ。ひ…………っ」

指と張形によって十二分にほぐされ、快感の下地を練り上げられていた娘の直腸は、ここに至って本格的な性器へ と変貌した。

歓八の巧妙な腰遣い。七分は弱く、三分は強く打ち込まれる男根に、

「あん……。あん……」

遊女の手練手管とは異なる本気の愉悦声が漏れる。排便の時、誰しも一瞬、心地よさらしきものを覚えるのだが、 肛門性交の快感は、それを延々持続させ、かつ濃密にしたものと言えるだろう……。歓八の魔羅は肥大した雁首も立派だが、常人よりも肉茎が やや太く、尺のほうは結構な長さなので、穴の往来もたっぷりしたものになる。

「あっ……。あっ……。あっ……」

霧舟の喘ぎ声は切迫した感じを帯びてくる。歓八の腰の打ち付けも速くなる。強くなる。

「あんっ……。あっ……。あひいっ……」

硬い男根が力感を伴って打ち込まれるたびに尻穴の快感は積もり積もってゆく。そして、この部屋に入った時に点 された香が消え、強い芳香も薄らいで、代わりに男女の汗の匂いが立ちこめる頃、女の尻の愉悦は頂点を迎え、弾かれたように爆発した。肛門 が信じられないほどきつく締まる。

「んあああああっ!」

甲高くも野太くもある叫びを発し、霧舟は首をのけぞらせ、痙攣した。と同時に、魔羅を締め上げられた歓八は尻 穴の奥に思う存分、精を放った……。

(つづく)


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