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Betula grossa
【ラブコメ 官能小説】

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茉莉菜の日記......-4

「ただいま!亜梨紗!遅くなってゴ....メ..ン......えっ?」
帰ってすぐにリビングを覗いて俺は固まってしまった。亜梨紗が両親と楽しそうに話していたからだ。
「そんな所で何固まっているんだ?お母様達がいらっしゃるなら言っておいてよ!アタシ知らなかったから無様な姿を見せてしまったじゃないか!」
「ゴメン......っていうか....俺も知らなかったんだけど......」
「えっ?」
俺と亜梨紗がお袋の顔を見ると
「そりゃそうよ!内緒で来たんだから!でも....和紗に呼ばれてて良かったね!そうでなかったら、息子のとんでもない場面を見てしまうところだったわ!」
「あっ!」
亜梨紗は真っ赤になった。「純!別に何をしてもいいけど....自分のした事にはちゃんと責任をとりなさないよ!」
「わかってるよ!そんな事は!俺は本気で......」
「純!その先は二人きりの時にしなさい!私に言ってどうするの!亜梨紗ちゃんにちゃんと言いなさい!」
「うん....そうだね......」
「本当にバカなんだから......」
亜梨紗は呆れ顔で俺を見ていた。
「ゴメン......」
俺は頭をかいて誤魔化すしかなかった。
「純....お前も私と同じ道を歩くようだな!」
親父がしんみりと呟いた。
「えっ?」
親父の顔を見ると
「さっき....母さんが亜梨紗ちゃんに伝授していたんだ....彼氏の躾方法を......」
親父は俺を同類愛哀れむそんな顔で見ていた。亜梨紗の顔を見ると、亜梨紗は満足そうに頷いた。俺の背筋に冷たいモノが流れた。
「何か不満でもあるのか?」
亜梨紗の言葉に、ただ俺は首を横に振るしか出来なかった。亜梨紗とお袋は満足そうに頷いていた。
思わずため息をついた俺に
「純?」
不機嫌そうな亜梨紗の声が聞こえた。
「いえ、なんでもありません!幸せだって思っただけです!」
「幸せだとため息が出るのか......変わった体質だな......」
亜梨紗の言葉に苦笑いを浮かべるしかなかった....
「ところで亜梨紗?この後の予定は?」
「今日は何もないが、明日からはまたピアノ漬けの毎日だよ......」
「それじゃ....今日はみんなで食事にでも行きましょうか?」
お袋の言葉に
「いいんですか?お母様!」
亜梨紗がすかさず反応した。
「亜梨紗ちゃんと一緒だと食事も美味しくなるよ!」
「もう....お父様はご冗談ばかり....」
「う〜ん!亜梨紗ちゃんは可愛いなぁ〜」
お袋が亜梨紗を抱きしめた。
「お母様?お父様?」
「何!?」
亜梨紗に睨まれると何も言えなくなってしまった。亜梨紗がお袋や親父と仲良くしてくれるのは、それはそれで安心出来るのだが、両親にほったらかしにされている身としては複雑な思いがした。




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