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LADY GUN
【推理 推理小説】

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新パートナー-5

 若菜に現在の捜査状況を説明された杏奈は田口事件の捜査資料を初めから目を通し始める。真剣に目を通す杏奈。本気でこの事件に協力しようという気持ちを物凄く感じる。大きな力を得たと若菜は思った。
 トイレへ行き部署に戻る途中で石山と俊介が一服していた。何やら石山は嬉しそうな顔をしていた。
 「しかし宮下さん、美人だよなぁ〜。あのクールさがグッて来るよ。」
杏奈について話しているみたいだ。
 「本当に美人ですよね。性格もいいし。素敵な女性ですよね。」
若菜も同意した。
 「これから俺が宮下さんとコンビ組むんだって!毎日楽しみだよ!」
 「え?そうなんですか??」
 「ああ。俊介とお前がコンビだってさ。警部補プラス1人がいいだろうって。でも女2人のコンビはもしもの時はやはり危ないからこの組み合わせになったんだとよ。まぁお前にかなう男もそうはいないだろうけどな!」
 「あの〜、私だってまだまだか弱い25歳の女の子なんですけど〜?」
 「ハハハ、か弱いかどうかは別にして25歳の女の子には変わらないけどな。」
 「か弱いですよ〜!いざとなったら角田さんに守ってもらうんですもん。ね〜?」
 「ああ。守るよ。絶対…。もう二度とあんな思いは…」
ついつい真剣な眼差しをしてしまう。その気持ちは石山も若菜も痛い程分かっている。
 「お前は重いんだよ!」
石山が腕で首を締め付ける。
 「うっ…」
顔が歪む俊介。
 「じゃあ上原を守れるように俺が鍛えてやるからな!」
 「はい。」
そんな2人にニコッと笑った若菜。
 「宮下さんも柔道したいみたいですから4人で柔道愛好会作りましょうか!」
 「おっ!いいねぇ!そしたら宮下さんと組み合えるんだろ?へへ♪」
白い目で見つめる若菜。
 「石山さんね〜、私に柔道教えてくれてた時、オッパイ当たるの恥ずかしがってまともに組み合えなかったんですよ〜?でも今ではオッパイ当たってもお構いなし。わざと触ってきますもんね。」
 「ば、馬鹿!邪念を捨てて本気で柔道教えた結果だろうが!やましい気持ちは全くない!!」
 「じゃあなんで宮下さんと組むのが楽しみなんですか??」
 「う…。そ、それは…大人の事情だ…。」
 「はぁ?意味分かんないし!あんまり変な事考えてると本当に奥さんに通報しますからね?」
 「勘弁してくれよ〜」
頭をかく石山に若菜が笑った。
 そんな会話をしていると杏奈がやってきた。
 「資料の中で押収した強姦動画があると書いてあったけど、見せてもらえるかな…?」
石山と俊介が驚いた顔を見せた。
 「それは…止めた方がいいと思います。見るのが辛いし頭から離れなくなりますよ…?」
若菜は杏奈を心配する。しかし杏奈は真剣な顔で言った。
 「事件の全てを知るには見ておいた方がいいから…。それに何か分かるかもしれないし。」
少し考えた若菜。
 「分かりました。じゃあこっちです。」
女性2人きりで見る事にした。2人は動画分析室へと向かった。


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