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LADY GUN
【推理 推理小説】

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セックス-7

 復活した俊介のペニスは実に雄々しく若菜の口の中で復活した。
 「俊介さんは不能なんかじゃないです…。」
復活したのは喜ばしい事だが、複雑な表情を浮かべた。
 「でも…結局は誰にでも勃たせてしまうんだな、俺は…。クソ…。」
静香の前で静香以外の女性に興奮し勃起させてしまった事がトラウマだった。そんな俊介に若菜は言った。
 「俊介さん、それは人間の生理現象なんです。自分を責める必要などありません。不徳な状況で大きくなってしまう事が愛を裏切る事にはなりません。」
 「でも…」
 「私だってきっと…田口にレイプされたとしても…濡らしてしまうと思います。自分じゃどうしようもありません。どんなレイプ被害者もレイプされている時、濡らしたくないと強く思ってるはずです。でも…仕方ないんです。人間の体の仕組みは変えられません。大切なのは気持ちです。きっと先輩だって俊介さんの目の前であんな事になって苦しんだはずです。でも先輩は体は奪われようとも心は奪われませんでした。俊介さんへの愛は奪われませんでした。それが大切なんじゃないでしょうか。」
 「若菜ちゃん…」
俊介の心が軽くなった。
 「私に対して勃つのは、それは私が俊介さんを救いたいと強く願っているからです。その気持ちが俊介さんに伝わった証拠です。私は俊介さんに抱かれたい…。俊介さんはそんな私のお願いに答えてくれる…、そう考えれば気持ちが楽になりませんか…?」
 「若菜ちゃん、どうしてそこまで俺を…?どうして俺なんかに抱かれたいの?」
 「私は先輩に憧れてました。そんな先輩の彼氏は私の理想の彼氏なんです。私には彼氏がいません。愛が良く分からないんです。だから先輩が俊介さんに与えられた愛を知りたい。私に愛を教えてくれるのは俊介さんしかいないんです。この事件を追うにあたってキーワードになるのは愛だと思います。私は刑事としての訓練を必死でしましたし、身にもつけました。でも重要な愛だけはどうしても身につけられません。付き合ってとは言えません。でも私に愛を教えて欲しいんです。そして俊介さんに愛を取り戻して欲しいんです…。」
 「若菜ちゃん…」
こんなに自分の事を考えてくれる若菜に例えひとかけらでも愛を感じない訳がなかった。俊介にとって失ってしまった守るべき人が再び現れた瞬間だった。
 「私は何の躊躇いもありません。俊介さんは後ろめたさもあるかも知れませんが、きっと私なら先輩は許してくれるはずです。私は泥棒猫じゃない…。そんな気持ちで俊介さんに抱かれたいと思った訳ではないんですから…。」
 「俺は…例え抱いている途中でも静香をいつも思い浮かべていると思う。そんな失礼な思いまでして…」
 「はい。そうして下さい…。最低、今だけは目を閉じて何も考えず私を抱いて下さい…。」
若菜はそう言ってスッと立ち上がった。


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