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LADY GUN
【推理 推理小説】

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セックス-6

 パンツに浮かび上がった輪郭をゆっくりとなぞりながら若菜は言った。
 「俊介さんは何も悪くないんです。何もおかしくないんです。私は俊介さんにまた立ち上がって貰いたいんです…。」
俊介は色んな立ち上がるの意味を考えてしまった。しかし若菜の真剣な眼差しに引き込まれそうになってしまう。
 「あ…」
若菜がゆっくりと俊介のパンツを下げて行った。ゆっくりとゆっくりと足首まで下ろし視線をペニスに向けた。
 「ち、ちょっと…」
恥ずかしがる俊介だったが、もっと恥ずかしかったのは若菜だ。男性経験はほとんどない。剥けたペニスをまともに見るのも初めてだ。赤みを帯びた亀の頭のような生殖器の先端にドキドキしてしまうが平静を保ちながら優しくペニスを握る。
 「だ、ダメだよ若菜ちゃん…」
 「俊介さん、私は誰かに命令されてこんな事してるんじゃありません。私は自分の意志で俊介さんにこういう事をしたいと思ってるんです。私だってレイプという悲惨な事をたくさん見て来ました。1人で歩いている時、怖いです。セックスが怖く感じる時もあります。でも…自分がしたいと思った人とだったら怖くない。レイプとセックスは違うんだと思います。私は俊介さんにセックスを思い出してもらいたいんです。先輩を愛した日々のように。愛を持って先輩を抱いていた日々のように…。」
若菜は優しく掌に包み込んだペニスをゆっくりと動かした。
 「お、俺は…」
 「俊介さん、私を先輩だと思って下さい…。私、先輩の代わりになります。俊介さんが先輩を愛していた気持ちを取り戻せるなら本望です。」
 足元に跪き自分に尽くそうとする若菜…、まるで静香のようだった。静香は2人きりになると本当にしおらしく可愛らしい女性だった。自分の我が儘を何でも聞いてくれた。あの時十分に気付かなかった情報の愛情が今なら胸が痛む程に分かる。
 「今さら…俺は…。静香…」
自分を恨んでいると思っていた自分に怒りが込み上げる。
 「静香は最後まで俺を愛し続けてくれたのに…俺は…俺は!」
俊介の頬に涙が伝う。拳を握りしめて肩を震わせていた。
 「俊介さん、先輩を今でも愛してますか…?」
俊介は涙を拭い息を整えながら言った。
 「ああ…。今でも愛してるよ。今でも愛してる…。」
涙が滲んでぼやけて見える若菜が静香に見えた。俊介は静香に言うように言ったのだった。
 「良かった…。」
若菜は穏やかに笑う。そしてまだ男を取り戻せずにいるペニスを口の中にくわえた。
 「ああ…」
物凄く優しい温かさを感じた。静香も良く口の中で元気にしてくれた。愛情溢れる温もりが心地よかった。まるで夢を見ているようだった。目の前に静香がいる…。俊介は若菜が完全に静香に思えた。
 「静香…」
俊介の手が若菜の髪を優しく撫でる。若菜は口の中でペニスに舌を丁寧に這わせる。そしてペニスがピクッと反応した。
 「静香…」
とろけそうな舌の感触にゆっくりとペニスが大きさを増していく。芯が通り始めた時、若菜は頭を動かした。
 「チュプッ…チュプッ…」
若菜の柔らかい唇が竿を擦る。
 「ああ…静香…」
愛おしいそうに優しく髪を撫でる俊介の手付きに若菜は例え自分の名前でなかろうとも幸せを感じた。
 「俊介…」
若菜は静香になりきる。静香になりきって俊介が愛を取り戻してくれるならそれでいいと思っていた。


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