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焔と氷
【アクション その他小説】

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焔と氷-3

焔は思った、力が欲しいと思ったのがこの力なのだと。
拳をギュッと握り締め倒れている龍弥の方を一目見る。そして歯を悔いしばりながら男の方を睨みつけた。

「待て、」
男が止める。
「ふざけるな」
焔が怒鳴り声を上げる。
「お前はおれの大事な親友に手を出した!許す訳にはいかねぇんだょ」
少し溜め息をつきながら男は一人の男の名前を呼んだ。

「おぃっ!龍弥!そろそろぃぃだろぅ」
そぅ、倒れている龍弥の名前を呼んだのだ。焔は何が何だか解らなくなり困惑した表情を浮かべる。
「どおいうことだ」
焔は男に詰め寄る。だが答えは意外な方から返ってきた。
「おれが説明するょ」
と言い、倒れていた龍弥が起き上がった。
呆然とする焔をしりめに何事もなかったかのよぅに服をはたく龍弥がいる。
ますます困惑する焔は地面に腰をおろしてうなだれてしまった。

「悪い…焔。お前に力を覚醒させる為の芝居だったんだょ…。」
龍弥は親友を騙していた事に罪悪感を感じながら話した。
一方焔はというと…状況をまだ把握していないといった表情だが、段々わかってきたのか目に力が戻ってきた。しかし、何故芝居までして能力を覚醒させたかったのかが解らない。

「龍弥…どおいうことなんだ?それに、コイツは誰だ?」

おもむろに焔が問いただす。龍弥は焔の目が少し怒っていることに気付き刺激しないょうに話しだした。
「まずは紹介するょ。コイツは氷蔭 潤(ひかげ じゅん)能力者で弟だ。」

「弟!?」

焔が驚いて目を見開いた!
「義理のだけどな。まぁそれはぃぃとして…本題に入るぞ。」
龍弥が真剣な顔で話し始めた。。
龍弥の話しによると、おれ達と同じ能力者が仲間を集め何かを企んでいるらしい。。それは善か悪もはっきりとはまだわからなぃ…

だが悪の場合だと‥止めなければぃけなぃ!そこで能力者だとわかっていた焔を覚醒させる為に芝居をしたのだという。
「そのときは、一緒に闘ってくれないか?おれと潤と。」
龍弥は強い眼差しで焔に訴えかける。

焔は大きく深呼吸をして龍弥を見据えて答える。
「能力者だとか何だとかよくわかんねぇけどょぉ、親友の頼みだろ?一緒にやろうぜ」

焔は悪戯っぽく笑って右の拳を前に出した。龍弥もそれをみて同じように拳を出し焔の拳にゴツンと合わせた。
横から見ていた潤が合わせている二人の拳にゴツンと拳を合わせる。
「よろしく」
とだけ言い。

焔は炎。龍弥は大地。潤は氷の能力。
三人は堅い絆で結ばれていく。特に焔と潤は炎と氷という相対する関係にもありながら深い信頼関係を築きながらこれから起こることを乗り越えて行くことをまだ知るはずもなかった。
第一章


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