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噂をすれば恋
【女性向け 官能小説】

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「ごめん。俺今日は最終で帰らないと」

息が整ってそれでも私を離さない雅哉が言った。

「うん。私も明日仕事だよ」

というか今だって皆は仕事中だよね。

「あのさ。本当にセフレだって思ってないよな?」
「うん」

「じゃぁ結婚しようか」
「え!!!展開早すぎない?」

金子さんのそんな言葉にビックリして顔を凝視した。

「俺、妹より大切だって思えたの初めてなんだ。
もう真樹以外には現れないと思う」

自信満々に言うけどさ。
どんだけシスコンなのよっ!

「いいけど」

いいんだ?
そんな自分の返事に自分でビックリして。

「でも私仕事今辞めたくないんだけどな」
そんな本音をポロリと言えば。

「辞めなくていいよ」
なんて笑いながら言う。

「真樹のキャリアをつぶす気もないし。
今の仕事面白いんだろ?
加藤の下は色々勉強になるしな」
「でも・・・・」
「うん。俺も研究職だから山梨がいいと思う」

うちの会社は工場としては山梨がメインで
そこに隣接する研究所も山梨が最先端だ。
研究職の人間は山梨に行きたがる。

「一緒に住むとか。急がなくていいと思うんだ。
とりあえず、籍以外は今までみたいな感じで」
「・・・・」
「そりゃぁ、毎日一緒にいたいし。
週末以外もデートだってしたい。
でも、何もかも無理やり思い通りにしたら
いつかひずみが来ると思うんだ」
「うん」




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